甘酒の飲みやすいメーカーとアレンジ方法
酒粕と米麹のどちらから作られていても、甘酒は発酵食品です。
米麹や、酒粕独特な風味から、興味があっても手が出せない人も多いですよね。
かく言う私も、子供の頃、お正月にし親戚からもらった甘酒は美味しくの飲めませんでした。
酒粕の甘酒だったと思うのですが、当時の味の印象が強いと、どうしても良いイメージに上書きされません。
ところが、最近の甘酒ブームで、たくさんの商品や飲みやすさを追求したアレンジレシピを見かけるようになり、それまでの印象ががらりと変わりました。
少し前には考えられなかったオシャレな飲み物になった、甘酒について飲みやすいメーカーと、アレンジについて紹介しています。
飲みやすいメーカー
少し前まで、甘酒はお正月に神社や家庭で少し飲むことがあるかどうかでした。
甘酒は発酵食品ならではの独特の風味がネック。好みが分かれるので、以前のように入手経路が限られていると、選択肢が少なく、興味があっても好みに合う甘酒を発掘できません。
しかし、今やブームで各メーカーが競って新商品を販売しています。
スーパーやドラッグストアでもラインナップが豊富になり、甘酒初心者でもチャレンジしやすくなりました。
マルコメの甘酒
大手発酵食品メーカーのマルコメが販売している甘酒は、根強い人気でアマゾンでも甘酒ランキングの上位に入るようなメジャー商品。
甘酒に興味がある人は、必ずと言って良いほど見かけたことがあるのではないでしょうか。
人気商品なだけあって、豆乳ミックスや、電子レンジで温め可能なパックなど、痒いところに手が届く商品展開が特徴です。
とろみがあるものの、お米のツブツブ感がなく舌触り滑らかなので、お米の食感が苦手な人に飲みやすいです。
八海山の甘酒
真っ白なパッケージが印象的な、「麹だけでつくった甘酒」。
保管しやすいペットボトルと、デザイン性の高いパッケージで、甘酒のイメージをぐっとオシャレにしました。
わかりやすいネーミングで砂糖不使用を訴えたのも、女性人気を集めた要因でしょう。
大容量であることを考えても、少し値が張るため、高級品を扱うスーパーでの取り扱いが中心でしたが、今ではあちこちで見かけるようになり定番の甘酒と言えます。
お米のつぶつぶは少なめですが、とろみが強く、その分甘味が強い印象です。
水で薄めた感じはなく、甘酒の甘さが好きなら十分満足できる濃厚な味が特徴。
ブドウ糖のガツンとした甘味を楽しみたい人にはぴったりですが、飲みやすいかどうかでは判断が分かれるので、気になる人は飲みきりタイプを購入して味を見てみてください。
遠藤酒造
瓶の甘酒の中でも、リーズナブルに購入できるのが、遠藤酒造の「造り酒屋の甘酒」です。
お米の食感は少なめで、くどさはないものの、甘酒らしさがしっかり感じられる味で人気を集めています。
米麹から作られているので、アルコールも砂糖も入っていません。
飲むタイミングを気にする必要がなく、朝甘酒を楽しみたい人にぴったりです。
宝来屋の甘酒
甘酒の魅力と言えばとろりとした舌触りに濃厚な甘さです。
しかし、宝来屋の甘酒は、さらりとしたのみ心地で、クセや甘味が弱め。
悪く言えば、薄いということなのですが、そのかわりさっぱりとしたのみ心地でごくごく飲めます。
お米の食感が強めで、手作り感が演出されているのも飽きずに楽しめるポイントです。
日本酒が苦手な人は甘酒が苦手?
甘酒のルーツを辿ると、古くから作られているのは米麹のものでした。
一方で、ブームになる前、お正月の時期に飲むものと認識されていた少し前までの甘酒は、殆どが酒粕から作られているもの。
お湯とご飯と、砂糖で、酒粕を煮溶かすだけの作り方は、短時間で大量にできるので、神社や忙しいお正月のご家庭にぴったりだったのです。
酒粕はもともと日本酒ができるときに残る材料の搾りかす。
日本酒を連想させる香りや風味が強く、日本酒が苦手な人はだいたい酒粕が苦手なので、甘酒にも苦手意識を持つ人が多いのです。
しかし、米麹の甘酒ならお酒の風味もアルコールもありません。
お米由来の優しい甘さで甘酒の風味ががらりと変わるはずです。
飲みやすくなる甘酒のアレンジ
米麹の甘酒はお酒臭さも砂糖もないとは言え、発酵食品であることにはかわりありません。
砂糖ではないものの強い甘味と、発酵食品ならではの臭いが合わさって、どうしても飲みにくいという人もいるでしょう。
そこで、甘酒の風味を弱めるアレンジで、美味しい飲み方を探してみてはいかがでしょうか。
牛乳甘酒
牛乳は常備されているご家庭が多いので、特別に何かを用意する必要がない点で手軽な組み合わせです。
しかし、味の面でも牛乳が甘酒の角を取って柔らかく飲みやすくしてくれるので、初心者にはぴったりな飲み方。
牛乳と組み合わせることで、リラックス効果が高まるので、温めて眠る前に1日の疲れを癒すことができるでしょう。
豆乳甘酒
甘酒の風味をマイルドにするため、牛乳と同じように人気の組み合わせ。
マルコメでは、豆乳ブレンドの製品も販売されているほど、多くの人から支持されています。
豆乳が牛乳よりも低カロリーであることから、飲みやすくなる他にも、置き換えダイエットのかさましにも役立ちます。
甘酒の甘味で無調整豆乳でも美味しくのめるので、余分な糖分を控えながらたんぱく質補給にもオススメです。
フルーツ甘酒
最近テレビでもイチゴ甘酒が話題になりましたね。
フルーツを加えることで、美味しくなるだけでなく、甘酒に足りないビタミンCなどを補い更に栄養効果を高めるられます。
手軽にフルーツジュースを加えてもいいですが、季節ごとに使う旬のフルーツを選ぶのも楽しいですね。
ココア甘酒
甘酒の甘さは、お米由来のものですから、砂糖とは一味違います。
砂糖には出せない複雑な甘味が、米麹から作られる甘酒の魅力でもあるのですが、一方で甘すぎて喉に引っかかるように感じる人もいるかもしれません。
もともと甘い物が苦手なら、ココアをかけてみてはいかがでしょうか?
ココアの苦味が甘酒の甘さを隠し飲みやすくしてくれます。
もっと苦い方がいいなら、お好みでコーヒーにしても良いですが、どちらもカロリーが高いので、ほどほどにしてください。
きなこ
おはぎや、お団子などお米ときなこは、和菓子でも定番の組み合わせ。
甘酒にしても美味しく、ブドウ糖の甘味がちょうどきなこと組み合わさって、お菓子のような味わいになります。
デザートドリンク感覚で、おやつの時間や、ちょっとした休憩時間に楽しみたい飲み方です。
カルピス甘酒
甘酒もカルピスも同じ発酵食品。
発酵食品ならではの独特な風味がありながらも、ケンカすることなくお互いの良いところを引き出しあえる美味しい組み合わせです。
ただ、カルピスも甘酒も両方甘いですから、好みによっては濃さを調整する必要があるかもしれません。
夏に氷を入れてグビグビいくと、一気に暑さも飛んでいってしまいそうです。
まとめ
いかがでしたか?
最近の甘酒ブームで、飲みやすいアレンジや、市販品も沢山見かけるようになりました。
何なら、炊飯器や魔法瓶で簡単にできる作り方まで、インターネットで見かけます。
甘酒は発酵食品ならではの栄養がたっぷり。
せっかく興味を持ったのですから、以前のお酒臭いイメージのまま、二の足を踏んでいては勿体ないです。
一口に甘酒と言ってもイロイロありますから、これを機会に気になっていた甘酒に手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
以上、「甘酒の飲みやすいメーカーとアレンジ方法」でした。