胃腸炎に効果あり?甘酒で消化器官を休ませられる?

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日本人は、胃弱民族とよばれているくらい、胃腸はデリケート。

真面目な国民性も相まって、食事云々だけでなくストレスなどその他の影響でも胃腸が荒れる人も少なくありません。

胃腸が荒れて、食事に手が伸びないのは辛いですよね。

 

食欲が湧かないなら胃腸が回復するまでじーっとしているのがベスト。

 

しかし、それから少し症状が回復したら空腹を感じるようになりますが、食欲のまま食べたい物を食べては、胃腸への負担が大きく、また症状がぶり返すことがあります。

胃腸炎のときは、消化器官に負担をかけないように、お腹に優しいものを食べるのが良いとされています。

 

食欲減退は胃腸の回復期

ストレスや、風邪、暴飲暴食などなど、何らかの理由で胃腸が荒れると食欲が減退します。

これは、体が発するSOSのサイン。

 

人の体には、消化や代謝を行う酵素があり、そのときのコンディションによってどちらにどれくらいの酵素を割り当てるかの割合を決定します。

 

例えば、食事したばかりであれば消化にまわされる酵素が増る、と言った具合です。

食べ物が体に入ったまま消化されなければ、体内で腐敗が進み、命に関わります。

 

ですから、胃腸炎などで体にダメージを追っていると、修復のために代謝にまわす酵素量が多くなります。

そこで、「早く治すために、栄養があるものを食べなきゃ」といつも通りの食事をすると、体は食べ物を放っておけません。

仕方なく消化に酵素をまわすので、体の回復するペースが落ちてしまいます。

 

体を回復するために、消化ではなく代謝を優先させるために、結果として「食欲の減退」が症状として表れるのです。

胃腸が荒れたときには水分補給を

 

食欲がないなら、無理に食べようとせず、体が回復するのを待つのが一番。

動きたくないなら、布団の中でゆっくりしちゃいましょう。

 

しかし、全く飲まず食わずと言うのは、脱水症状の危険が高まります。

体調不良のときでも、水分補給は意識するようにします。

 

もしも、そのときにもう少し味があるものを口にしたい、と感じたなら、甘酒がオススメです。

甘酒はお米を使った温かい飲み物で、米麹から作られたものは、麹菌によって既にブドウ糖へ分解されているので消化に良く、胃腸への負担が最小限に抑えられます。

 

他にも、微量ながら必須アミノ酸9種類、ビタミンB群がバランス良く含まれており、栄養たっぷり。

同じように食欲減退で、栄養不足の心配があるときに病院で受ける栄養剤の点滴の成分と共通の物が多いため、飲む点滴と呼ばれて注目されている飲み物です。

 

もちろん、深刻な症状なら、甘酒と言わず真っ先に病院に駆け込んだほうがいいでしょう。

病院に診てもらった後など、自分の体調を見ながら食事で栄養補給したい、という場合に甘酒が適しています。

 

ただ、甘酒のもったりした飲み心地は、弱った胃腸には重く喉を通らないかもしれません。

 

そういうときは、そのまま飲まずに、お湯でお好みまで薄めて飲みます。

100mlに甘酒大匙1~2杯、とほとんどお湯でも構いません。

レモンを絞ると、更ににさっぱりして食欲が湧きます。

 

栄養価、消化吸収共に良いので、炎症を起こす前に胃腸を休めるために飲んでもいいでしょう。

少し回復してきたら?

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水も喉を通るか通らないか、のところから少しずつ回復してきて、もっと「美味しいものを飲みたい」くらいまでにならったら、甘酒の濃度を濃くして飲んでもいいですが、それでは味が単調になります。

 

しょっぱいものがお好みの人もいるでしょうから、スープはいかがでしょうか?

とは言っても、胃腸が荒れているときは消化機能が低下していますから、具沢山とはいきません。

ダシをしっかりきかせた優しい味わいの物がオススメです。

胃腸に優しい甘酒スープ

材料
昆布       5cm
鰹節       一掴み
水        80ml
甘酒       大匙1~2
ショウガの絞り汁 小匙1

作り方

  1. 昆布を入れた水を沸騰させないように過熱します
  2. 昆布の香りが出てきたら取り出し、沸騰させます 沸騰させたら火を止め、鰹節を鍋全体に散らせるように加えます
  3. 鰹節が沈んだら、キッチンペーパーなどで濾します
  4. ④をもう一度鍋に戻して火にかけます
  5. 塩と甘酒、ショウガの絞り汁で味を調えて完成です

弱った胃腸に避けたほうが良いものは?

徐々に食欲が湧くようになってきたら、柔らかいお粥から少しずつもとの食事に戻していきますが、中には胃腸への負担が大きい食べ物もあります。

完全に体調が戻るまでは避けるようにして、胃腸を労わってあげましょう。

食べて良いもの
柔らかいご飯
パン
うどん
ヨーグルト
牛乳
卵黄 
豆腐
白身魚
柔らかく煮た野菜
鶏肉
 
避けたほうが良いもの
冷ご飯
チャーハン、てんぷら、フライなど油が多いもの
塩辛、漬物、梅干、など塩分が多いもの
お菓子を含む甘い物
タバコ
お酒
緑茶・紅茶
コーヒー

参考URL:http://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/200801/stomach_sp.htm

全体として、柔らかく、消化に良いものが胃に負担が少なく、逆に硬いものや、味の濃いものは消化器官が弱っているときには避けたほうが良いとされています。

 

しかし、味が濃いものは皆が好きな物が多いですよね。

いかに消化器官に負担が大きい食生活をしているかが、再認識できてしまいました。

胃腸に問題はないのですが、私も少し自重しようと思います。

まとめ

いかがでしたか?

人への栄養補給に厳選された栄養を含む、点滴と似た成分を持つのが米麹の甘酒。

お米由来の優しい甘さがクセになることもあって、注目されるのも頷けます。

 

米麹の甘酒は、麹によってお米が既に細かく分解されているので、消化器官への負担も少なく、吸収効率も良い飲み物。

お腹の調子が悪くなる前に、甘酒で胃腸を休ませてあげてはいかがでしょうか。

 

以上、「胃腸炎に効果あり?甘酒で消化器官を休ませられる?」でした。

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