甘酒の夏の飲み方は?夏バテに効果アリ!

f:id:minori1004kun:20180607191851j:plain

甘酒は、年末年始やひな祭りで振る舞われるお馴染みの飲み物です。

寒い季節に飲むことが多く、なんとなく冬の飲み物のイメージが定着していませんか?

 

実は、もともとのルーツを遡ると甘酒は夏に親しまれていた飲み物。

実際、俳句に欠かせない歳時記によると、甘味は夏の季語に定められています。

 

甘酒を暑い季節に飲むメリットはあるのでしょうか?

夏ならではの涼しい飲み方と合わせて紹介します。

 

甘酒はもともと夏の飲み物?

現代では、年末年始の寒い中、体を温めるために振る舞われる甘酒。

ブームになるまでは、店頭でも数種類が棚の片隅に陳列されているだけでしたから、冬の飲み物とのイメージが強いですよね。

 

しかし、江戸時代まで遡ると、甘酒の飲み方はかなり変わってきます。

江戸時代は、甘酒売りと呼ばれる行商が甘酒を売りながら庶民の町を練り歩くのが夏の風物詩でした。

当時は、幕府が甘酒の栄養に着目し、庶民の健康を守るため甘酒の価格が高騰しないように抑えていたんだとか。

 

江戸時代はまだまだ砂糖が高級品。

庶民が甘味を楽しめる食品は限られていました。

その中でも、はお手頃価格で甘味を楽しめる庶民の味方。

 

米麹の甘酒は砂糖なしでも強い甘味が引き出されますから、口に入った瞬間に「甘い、美味しい」となる甘酒は夏の楽しみだったに違いありません。

最初はできたての暖かい状態で販売されていましたが、江戸時代も中頃になると暑い季節にも飲みやすいように冷たいものも販売されるようになりました。

 

夏のスタミナ補給に親しまれていたため、甘酒は夏の季語となっているのです。

幕府の対応から考えても、甘酒が庶民の健康のサポートに頼りにされていたことが伺えます。

甘酒の夏バテ予防効果とは

 

甘酒がいくら砂糖なしでも甘くて美味しいからと言って、それだけで庶民にひろく愛されていたわけではありません。

 

米麹の甘酒には

  • ビタミンB群
  • ブドウ糖
  • オリゴ糖
  • 必須アミノ酸

などの栄養がたっぷり。

 

栄養補給のために用いられる点滴とほぼ同じ成分のため、「飲む点滴」と呼ばれてブームのきっかけとなりました。

江戸時代でも同様に、幕府が高い栄養に着目し、値段に制限を設けて庶民へ奨励したのです。

 

実際、江戸時代には夏バテ防止のために温めたり冷やしたりして、夏に甘酒を飲む習慣が定着していました。

現代の甘酒も、暑さによる疲労回復や、エネルギー補給に有効な栄養が含まれていることに変わりありません。

冬の飲み物のイメージだけで、夏に甘酒を飲まないのはもったいないです。

 

年々暑さが厳しくなっていますから、夏バテ対策のために甘酒を取り入れてはいかがでしょうか?

夏の甘酒の飲み方

f:id:minori1004kun:20180607192006j:plain

せっかく夏に甘酒を飲むのであれば、夏バテ対策になるような飲み方にしたいですよね。

美味しく飲みながら夏バテにも有効な飲み方を紹介します。

甘酒の種類

現代の甘酒には、酒粕と米麹から作られた物があります。

どちらもそれぞれに美味しさや、魅力がありますが、夏バテ対策のために飲むなら米麹の甘酒を選びましょう。

 

江戸時代にも、夏バテ対策に親しまれていたのは米麹の甘酒でしたし、現代でも飲む点滴と呼ばれているのも同様です。

米麹の甘酒は、麹にお米を加えて、じっくり発酵させて作られます。

甘酒は、お米の持つ栄養が発酵であらかじめ分解され、体に取り込みやすくなるので、普通にお米を食べるよりも吸収効率が翌日なっています。

 

夏バテ対策に欠かせない、ブドウ糖やビタミン補給にぴったりというわけです。

甘酒を飲むのはいつ?

甘酒をいつ飲むかですが、できるなら朝がオススメです。

朝は1日の始まりですから、その後の活動のためにたくさんの栄養が必要となります。

 

甘酒に含まれるブドウ糖は、エネルギー源でもありますが、糖分でもありますから、寝る前には避けたいところ。

 

朝飲むことで、夏バテ対策だけでなく、1日の活動のためのエネルギー補給にもなります。

朝は夏でも気温が低くなりがちですから、冷え症などで体が冷えやすい人はあたためて飲んでください。

>>甘酒の温め方とは?手軽に電子レンジで

ビタミンCを組み合わせて!

甘酒はビタミンB群はたっぷりですが、疲労回復に欠かせないビタミンCが含まれていません。

夏の暑さからの回復のためにも有効なので、甘酒と組み合わせて取るようにしたいところです。

ビタミンCは、生の野菜やフルーツに豊富に含まれています。

 

ですから、今話題のスムージーと組み合わせると、味の変化を楽しめるのでオススメ。

甘酒らしさも弱まるので、飲みにくいと感じる人もチャレンジしやすいです。

お気に入りの組み合わせを探すのも楽しそうですね。

>>甘酒が苦手な人へ!飲みやすいメーカーとアレンジ

>>甘酒と相性が良いフルーツ9つ

まとめ

いかがでしたか?

甘酒は冬に飲まれることは有名ですが、もともとは夏に親しまれていたとは意外ですね。

美味しいだけでなく、夏の栄養補給にもぴったり。

 

甘酒を楽しみながら、夏を元気いっぱいに乗り切るのに役立ててください。

以上、「甘酒の夏の飲み方は?夏バテに効果アリ!」でした。

>>冷やし甘酒と普通のとの違いは?市販品で具体的に比較