甘酒ダイエットは市販でも成功する?選び方は?
甘酒はダイエットにぴったりの飲み物ですが、多くのサイトを見ると手作り品が推奨されています。
しかし、甘酒は発酵食品ですから作るためには温度管理が大切で、何かと難しそうなイメージです。
ゆくゆくは手作りだとしても、まずは市販で手軽にチャレンジしたいと考える人もいるでしょう。
そこで、甘酒ダイエットに市販が使えないのか調べてみました。
甘酒ダイエットのメリット
甘酒は米麹とお米から作られる発酵食品。
麹菌の活躍で健康や美容に嬉しい効果が期待できます。
体重は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスで決まりますから、ただ痩せるだけなら、もっと適したダイエット方法はいくらでもあります。
せっかくなら栄養満点な甘酒でキレイに理想の体型を目指しましょう。
整腸作用がある
米麹の甘酒は、整腸作用があるオリゴ糖と水溶性食物繊維が豊富。
もともと腸が長く運動量が少ない女性は特に便秘になりやすいです。
食べる量が減りやすいダイエット中は便のかさが減りやすく、更に便秘の確立は高まります。
便秘になるとお腹がぽっこりするだけでなく、肌荒れも心配。
食物繊維やオリゴ糖は善玉菌のエサとなって、腸内環境を整える働きがあります。
更に、甘酒を発酵させる麹菌も、消化されて死骸となっても水溶性食物繊維とオリゴ糖と共に栄養源として、善玉菌の増殖に役立ちます。
消化吸収に優れている
飲む点滴と呼ばれブームの火付け役となった米麹の甘酒は、ごく最近になって注目され始めました。
ルーツとしては、同じ甘酒でもお正月やひな祭りで飲んでいた酒粕から作るものの方が古いように感じていませんでしたか?
実は、ルーツとしても、最近注目を集めている米麹の甘酒の方が歴史が古いのです。
昔は、砂糖は南国でのみ作られている高級品。
果物でもないのに、砂糖なしでも甘くて美味しい甘酒は、夏のスタミナドリンクとして、庶民に愛されてきました。
この米麹の甘酒の甘さのヒミツは、お米を分解することで出てくるブドウ糖。
消化とは、そもそも食べ物を細かく分解して体に必要な栄養を取り出すこと。
つまり、甘酒では既に消化と同じことが行われているのです。
お米が既に分解されているので、消化の手間が少なく効率よく体に吸収されますから、内臓に負担がかかりません。
ダイエット中に限らず、飲みすぎや食べすぎで消化器官に負担をかけたときに、胃腸を休めるためにもぴったりです。
ダイエットの成功率UP?
ダイエット中に問題になるのが イライラ 空腹感 などの、食欲を抑えるために感じる強いストレスです。
特に、甘いお菓子に大量に使われる砂糖は、カロリーの塊ですからダイエット中には厳禁。
甘い物好きには大きなストレスになります。
甘酒は甘くて美味しいのに砂糖0ですから、甘い物を食べたい欲求を叶えられます。81kcal/100mlですから水のように飲むことはできないものの、タイミングを見計らって少しずつ口にすることで、ストレス軽減に役立ちます。
甘味の面以外でも、甘酒に含まれるアミノ酸のGABAがストレス軽減に効果的。
甘味不足と、食欲を抑えることによるストレスを弱め、満足感をもたらしてくれます。
ダイエット中に好きな物を我慢していると、どうしてももっと食べたい欲求に駆られます。
そのまま食欲に負けて暴飲暴食してしまっては、せっかくのそれまでの我慢が無駄になってしまいますから、ダイエットは自分の食欲とどうやって戦うかが大切です。
甘酒をうまく使って満足感を得ながらカロリーセーブすることが、ダイエットの成功率を高めることに繋がるでしょう。
美肌効果
ダイエットにチャレンジする人の多くの目的が「もっとキレイになること」のはず。
しかし、ダイエットに意識が向きすぎていつの間にか吹き出物や便秘で、肌がボロボロなんて自体は誰だって避けたいものです。
肌の健康を守るためには、細胞が必要な栄養や老廃物をやり取りするターンオーバーを守ることが大切。
そして、細胞の物質の行き来は血流が関係していますから、血行を良くすることがターンオーバーを守ることに繋がります。
甘酒には、血行を促進するビタミンB群がたっぷり。
血行不良になれば、細胞での物質のやりとりが阻害されるので、細胞に不要な老廃物が溜まったり、修復も遅れます。
細胞のダメージが蓄積されれば、最悪の場合、ニキビなどの肌トラブルになって表れるのです。
細胞のターンオーバーは血行不良以外にも、年齢によっても徐々に衰えますが、甘酒で血行促進されれば細胞の修復が適切に行われます。
健康的な肌とダイエットの夢の両立が果たせるのです。
市販の甘酒が避けるべきとされる理由
上で説明している甘酒のダイエット以外の効果は、甘酒に含まれる栄養素のおかげ。
発酵食品ならではの豊富な栄養で美容と健康ともに良い影響が期待できます。
本来、発酵食品は菌や酵母にとって働きやすい環境を整えることで作られますから、温度管理が大切。
逆に言えば温度が低すぎたり高すぎたりすれば、菌や酵母は破壊され、本来のパワーが発揮できません。
甘酒の場合も同様で、高温にさらされれば麹菌と併せて、熱に弱い栄養も失われます。
市販の甘酒は、工場で生産ラインを経て小売店で販売されるまでに、何日ものタイムラグがあります。
その間に麹に適した温度で管理されていては、甘酒はどうなるでしょう?
きっと、どんどん発酵が進み、私たちの手元に届く頃には味が劣化してしまいます。
ですから、市販の甘酒は発酵を止めて品質を守るために、火入れと呼ばれる熱処理を施して、麹を破壊します。
市販品は消費者の食の安全を守るために、自家製にはないさまざまな厳しい基準をクリアしなければなりません。
火入れで麹や熱に弱いその他の栄養が失われるかわりに、、私たちの手元に届く甘酒の安全性と味は守られているのです。
火入れされず麹や酵母が生きている分、市販の甘酒は栄養面において、自家製には劣ります。
しかし、甘酒ダイエットのポイントである、水溶性食物繊維や、ブドウ糖は失われていませんし、飲んだときの満足度も変わりません。
熱処理したからこそ、品質の管理が簡単で、自宅でも長期保存が可能です。
初心者にとっては扱いやすく、考え方によっては、むしろ甘酒ダイエットには市販品の方が向いているとも言えます。
飲み方や甘酒の選び方でも、工夫すれば十分にダイエットを成功させることが出来ます。
市販の甘酒の選び方
手軽にアレコレ試せるのも市販品の魅力。
お気に入りの甘酒探しを楽しみながら、ダイエットを成功させましょう。
豆乳や玄米などで栄養を補う
市販の甘酒で気になるのが、やはり熱処理による栄養の破壊。
他の食品を組み合わせることで栄養を補いつつ健康的にダイエットしてはいかがでしょうか?
例えば、豆乳は甘酒とも相性の良い食品です。
というのも、豆乳ならダイエット中で気になるカロリーも、45.8kcal/100gで低く、植物性たんぱく質も豊富。
たんぱく質は髪、筋肉、肌、を始め体中の細胞を作る栄養にも関わらず、魚や肉に多く含まれるので、カロリーが気になるダイエット中には不足しやすいです。
豆乳なら、脂質が低い大豆からの植物性たんぱく質なので、甘酒100mlと併せても140kcalになるかどうか。
摂取カロリーと、栄養補給が一気に叶う組み合わせです。
また、白米のかわりに玄米を発酵させて作られる玄米甘酒も、栄養面ではオススメです。
玄米とは、一般的な白米の糠と呼ばれる外側の部分を残したままのお米のこと。
美味しさを追求して排除された糠が残っている分、食べやすさでは劣るもののミネラルやビタミン、アミノ酸が豊富に含まれています。
少し前にも、お米と一緒に炊いて食べる玄米ご飯なんかも話題になりましよね。
玄米はその豊富な栄養から、完全栄養食品とも呼ばれています。
火入れで損なわれた分を補っても余るくらいの栄養補給が出来るでしょう。
しかし、玄米は糠の風味や歯ごたえが独特で、白米に慣れた私たちからするとかなり食べにくいです。
不味くて続けられなくては意味ないので、美味しくなければ無理せず他の物を組み合わせましょう。
経済的に負担にならないもの
今や甘酒ブームのために、スーパーやドラッグストアでは様々な商品を見かけます。
インターネットでは、生甘酒と呼ばれる火入れを行っていないものも販売されています。
火入れされてなければ、酵素や麹が破壊されておらず、栄養面では市販品よりも優れています。
市販であれば自分で作る手間も省けて言うことありません。
しかし、こうした生甘酒は酒蔵のこだわりの一品である場合が多く、価格もスーパーなどで見かけるよりもかなり高額。
甘酒ダイエットは続けることで効果が表れるので、数ヶ月は飲み続ける必要があります。
1週間くらいなら多少高くても負担は少ないですが、数ヶ月ともなれば積もり積もって痛い出費になります。
無理に高価な甘酒は選ばず、予算に収まる品を選びましょう。
もしも予算にゆとりができたら、痩せたてから着たいオシャレなワンピース代に回して、ダイエットの意欲を高めるのも良いですね。
砂糖不使用のもの
もともと甘酒は米麹から作るものが主流でしたが、少し前までは酒粕のものばかりでした。
これはなぜかと言うと、米麹の甘酒は作るのが大変だから。
レシピを調べると、米麹の甘酒は簡単にできるとよく言われていますが、麹を発酵させてお米をブドウ糖に発酵させるのに8~10時間もの時間がかかります。
スーパーなどで見かける大量に作って販売することで安くできている甘酒は、コスト削減のために時間をかけてじっくり発酵させるのが難しいのです。
ですから、市販品の中には米麹の甘酒でも、お水で薄めたり、甘味料を使って味を調整しているものもあります。
ダイエット中は1kcalだって無駄に摂りたくないですよね。
砂糖が使われていれば、余計なカロリー摂取に繋がります。
米麹の甘酒だからと飛びつかずに、裏面の原材料をよく見て砂糖が使われてないものを選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
市販の甘酒では確かに栄養面では自家製よりも劣るかもしれません。
しかし、それは私たち消費者に美味しく、安全な商品を届けるための企業努力の結果。
ダイエット効果が損なわれているわけではありませんし、火入れのおかげで保存が簡単になり手軽に甘酒を楽しめるようになっています。
大切なのは、自分に合った甘酒を賢く選ぶこと。
市販の甘酒でも、味や甘さはさまざまですから好みに合うものを見つけてダイエットを成功させましょう。
以上、「甘酒ダイエットは市販でも成功する?選び方は?」でした。