甘酒でシミを消す？麹の発酵パワーとは

どれだけ注意しても気になってくるのが、肌のシミ。

いつだって、真っ白なツルツル肌は女性の理想ですから、シミへの対策はできるだけのことをしたいですよね。

今は有名メーカーから販売される魅力的な化粧品がいくつもありますが、一刻一秒でも早くなんとかしたいシミに、いつものケアだけでは物足りません。

かと言って、美容皮膚科は費用がかかりますし、自分に合う信頼できるところを探すのも大変です。

安く、簡単にシミへのケアができたら理想的です。

実は、麹が美肌に効果的なのをご存知でしたか？

ここでは、甘酒の材料になっている麹を使ったシミケアについてまとめてみました。

麹がシミを消す？

麹とは、日本酒、味噌、醤油などなど、とにかく日本食には馴染み深い発酵食品。

江戸時代から続く甘酒にも使われていますから、私たちの生活に欠かせないのは分かりますが、シミにまで効果があるなんて、ちょっと信じられませんよね。

しかし、毎日麹を扱っている人の手を思い浮かべてみましょう。

そう、日本酒を造る杜氏の方。

彼らの手が真っ白スベスベなのは有名な話ですが、それは毎日麹カビに醸された麹を触れているから。

麹は、コウジカビが米、麦、大豆に付着し増殖することで、作られます。

麹の増殖に使われた材料ごとに、米麹、麦麹、豆麹と呼び名が変わるものの大元は同じ物、ということです。

他にも、少し前にお肉を柔らかくし、旨みを引き出す調味料で話題になった塩麴も、同じ仲間。

麹は材料に付着して増殖していく中で、化学変化を起こしさまざまな栄養素を作り出します。

その中で、

1. 肌のターンオーバーを整える
2. ビタミンB シミを作るメラニンの生成を抑えるコウジ酸

の、2種類の栄養を生み出し、白い肌を維持するため役立ってくれます。

他にも、体にとってストレス源となる活性酸素は、適量なら免疫を高めますが、多すぎると肌のターンオーバーを遅らせます。

シミや吹き出物など、肌トラブルが回復するためには、ターンオーバーを適正にし健康な細胞に交換されなければなりません。

活性酸素が増えるということは、それだけシミの回復を遅らせることを意味します。

つまり、麹はビタミンB、コウジ酸、高酸化作用のトリプルパワーでシミに効果的ということです。

麹は、

• 味噌
• 酒
• 酒粕
• 醤油
• みりん
• お酢
• 甘酒

などなど、とにかく日本食ではお馴染み。

「発酵食品を食べると肌がキレイになる」と言われているのは、日本の発酵食品の多くに麹が利用されているからなのです。

シミを消すには手作り甘酒がベスト

甘酒の材料である、米麹にも酒粕も、どちらにも麹が含まれていますから、しみを消す効果が期待できます。

しかし、麹も、美肌に効果がある栄養も熱が弱点。

市販の甘酒では熱処理されていますから、シミを消すのに有効な成分が破壊され、甘酒本来のパワーが得られません。

シミを消す目的の場合は、できれば手作りのものを利用するのがベストです。

同じ甘酒でも、酒粕と米麹では作り方が全く違いますから、作り方を見て好きな方を選んでください。

>>甘酒の栄養は実は熱に弱い？沸騰させると酵素や麹はどうなる？

米麹甘酒の作り方

材料
お米　　　1合
米麹　　　200g
 水　　　　500cc

1. 1合分のお米に2合分のお水を入れて、柔らかく炊きます
2. お米を炊いている間に水に浸すか、解すかして米麹をお米に馴染みやすく準備しておきます
3. 水を沸騰させて60度くらいの湯冷ましを作っておきます
4. お粥が炊けたら保温スイッチを切り10分ほど放置し、70℃くらいまで冷まします
5. 荒熱が取れたお粥に解した米麹を加えてよく混ぜます
6. ④の炊飯器に③の湯冷ましを入れて55～60℃くらいに調整します
7. 炊飯器の蓋を開けたまま付近を被せて、もう一度保温スイッチを入れます
8. 5時間ほど発酵させて甘味がしっかり出たところでできあがりです

参考レシピ：https://cookpad.com/recipe/1584029

酒粕甘酒の作り方

材料
酒粕　　　100g
水　　　　800cc
砂糖　　　70g
塩　　　　ひとつまみ

1. 水を沸騰させたら火から下ろし、酒粕を浸して10分ほど置いて柔らかくします
2. 酒粕が柔らかくなったら、再加熱しながら、酒粕がお湯に溶けるようによく混ぜます
3. 沸騰したら砂糖と塩で味を調えて一煮立ちさせて出来上がりです

参考レシピ：https://cookpad.com/recipe/2510629

甘酒でパック

麹がシミに有効なのは分かっても、飲むのだけでは心もとない、なんて人もいませんか？

飲み物で体に麹を入れると、消化器官から吸収され、その栄養は緊急性の高い順番に使われます。

シミを消して肌艶を整えるなんて、健康に直接影響のない見た目のトラブルに使われるのは最後の最後。

美容に効果が高い栄養や食品を摂って、イマイチ効果を感じられないのは、優先順位の低い問題のため体に後回しにされているからかもしれません。

一方、化粧水、美容液、パックなどなら肌に直接塗ることで、細胞がに有効成分がダイレクトに補給できます。

シミのように具体的な悩みの場合は、飲んで体全体に広く届けるよりも、顔なら顔、手なら手と狙った部分ケアの方が早く効果が表れるでしょう。

>>酒粕甘酒を砂糖なしで作るには？

甘酒パックのやり方

1. 洗顔で肌を整えます
2. ベビーパウダーで塗りやすいように硬さを調整します
3. ②を顔へ塗って5分馴染ませます
4. パックを洗い流してください

酒粕パックのやり方

1. 酒粕をお湯で程よい硬さになるようふやかしておきます
2. 酒粕を柔らかくしている間に洗顔で肌を整えます
3. ①の酒粕パックを顔へ塗って10分ほど馴染ませます
4. キレイに洗い流してください

酒粕そのものが持つアルブチンという成分が美白に有効です。

しかし、熱に弱いため長時間加熱する甘酒では美白成分を受け取るのに限界があります。

美白のために酒粕を利用するなら、甘酒とパックの両方から取るようにするのがオススメです。

まとめ

いかがでしたか？

甘酒は、便秘改善、栄養補給、リラックス効果など様々な効果で今注目されていますが、そのパワーの源は麹。

麹は日本食に使う多くの調味料に使われている発酵食品ですから、安全安心。

お値段が安いのも嬉しいポイントですね。

高機能な美容液は効果ですから、もったいなくてちょっとずつ使ってしまうのはあるあるですが、それでは肌に必要な成分を届けられません。

甘酒で体に入れながら、パックで肌に補給するダブル態勢なら、効率よく麹の発酵パワーを取り入れられます。

下手なコスメよりも安いので、惜しげなくパックでき、肌が必要な成分をたっぷり補給できます。

化粧品ではないかもしれませんが、にシミの回復を早めるのに役立つでしょう。

以上、「甘酒でシミを消す？麹の発酵パワーとは」でした。

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