甘酒は手作りが一番安い?コスパはどう?
甘酒は薬ではないので、1日2日飲んで、「はい、お終い」と言うわけにはいきません。
効果を実感するには、最低でも、一週間続けることが大切ですし、また体に良い物だと判断できたら、その後も続けたいですよね。
そこで気になるのが甘酒のお値段。
経済的に負担がかかれば、いくら体に良くても続けられません。
甘酒は購入派と手作り派がいますが、少しでも安くするにはどちらが良いのでしょうか?まとめてみました。
一週間分の甘酒にかかるお金
少し前まで、神社でもらうくらいの物だった甘酒ですか、ここ最近のブームに乗って自宅で飲む人も増えました。
しかし、そうなってくると気になるのが甘酒のコスパです。
甘酒は毎日飲むことで効果を実感できるものですから、経済的に負担が大きければ続けられず、挫折してしまいます。
まずは、甘酒を毎日200ml飲む生活を一週間続けた場合にかかる費用を市販と手作りを比較してみましょう。
一週間分の市販の甘酒の費用
市販の甘酒の200ml×7日=1,400mlにかかる費用を確認します。
少し前までは、甘酒は真っ赤な缶が印象的な森永製品しか見かけませんでしたが、スーパーやコンビニで並ぶ親しみやすいものから、甘酒ブームで酒造が販売する本格的なものまで、ラインナップが豊富になりました。
その分価格もバラバラですが、ここではスーパーなどで比較的手に入りやすいメジャーな甘酒を中心に紹介しています。
マルコメ 米糀からつくった甘酒 1,000ml・・・・・・735円(マルコメオンラインショップ調べ)
八海山 麹だけでつくった甘酒 1400ml換算・・・・・1,466円(楽天調べ)
国菊 甘酒 900ml瓶を1400ml換算・・・・・・・936円(楽天調べ)
手作りの甘酒にかかる費用
次は、いよいよ手作りの甘酒にかかる費用です。
甘酒の作り方は、酒粕を使うか、米糀を使うかで大きく分けて2パターンあります。
当然、使う材料によって費用は変わってきますので、ここでは両方紹介します。
尚、酒粕も米麹も、質にこだわればこだわるほど、高価になりますし、加えるお米を玄米にするか白米、もち米にするかでも値段が変わってくるでしょう。
ここで紹介する材料の価格は、あくまでも目安として考えてください。
米麹を使った甘酒の場合
米麹(150g)・・・・・・・・・・・・・・150円
電気・水道代・・・・・・・・・・・・・50円
以上が、1回、およそ1L分の合計費用なので、上記と同じように1,400mlに換算すると355.6円です。
酒粕を使った甘酒の場合
酒粕(140g換算)・・・・・・・・・・・・・112円
ガス・水道代・・・・・・・・・・・・・・50円
こちらも同じく1Lあたりにかかる費用なので1,400mlにすると、302円です。
これを見ると、酒粕の甘酒がもっとも安くできるのがわかりますね。
甘酒の作り方
同じ量で比較すると、一層価格の差が分かりやすいですね。
安い物と比べても、一週間で300円以上の差があります。
甘酒はずっと続けて飲むことで美容にも、健康にも効果を発揮しますから、一週間で300円でも、1ヶ月で1,200円、1年で14,400と、価格の差がどんどん積み重なっていくことになります。
コスパに拘るなら断然、手作りです。
市販にはない、丹精込めて仕込んだ甘酒が完成したときの達成感はやみつきになります。
米麹の甘酒の作り方
米麹の甘酒はお米を発酵させることで甘さを引き出すので、難しいイメージがつきまといます。
しかし、麹菌がしっかり活動できるように温度管理にさえ気を配れば、後は基本的に放置するだけ。
全体として8~10時間かかるのですが、殆どが発酵時間なので、思ったよりもずっと簡単です。
炊飯器
温度計
スケール
お米 1合
米麹 200g
お湯 500ml
参考サイト:https://cookpad.com/recipe/1584029
- 用意したお米でお粥を炊きます お粥を炊いている間に、米麹が板タイプの場合は水に浸してふやかしておきます
- 炊き上がったお粥の保温を切って混ぜたら、70℃になるまで冷まします
- お粥を冷ましている間にお湯を沸騰させて60℃まで冷まします(沸騰したお湯に冷水を加えて調整してもOK)
- ③のお粥が入った炊飯器に米麹と④のお湯を入れて、全体で60℃弱になっていることを確認します
- 再度保温のスイッチを入れて、蓋をあけたまま付近をかけます
- 3時間ほど経過すると徐々に甘味が出てきて、5時間過ぎた頃から更に甘味が強くなります
- 好みの甘味になったころに保温を切ってできあがりです
酒粕の甘酒の作り方
酒粕の甘酒は発酵の必要がないので、米麹のものより短時間で作れるのが魅力。
慣れると、10分とかからずにできますから、飲むつど作るのもそれほど苦ではありません。
何でも作りたてが一番美味しいでるよね。
日本酒の風味が苦手でなければ、ぜひチャレンジしてみてください。
鍋
きべら
泡だて器
酒粕 100g
水 800ml
砂糖 好みで70g
参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/2510629
- 鍋に分量の水を入れたら火にかけて、沸騰させて火を止めます
- 沸騰したてのお湯に酒粕をちぎりながら投入し、10分程時間を置きます
- お湯を十分に吸収して酒粕が柔らかくなったら泡だて器で溶かすようにかき混ぜつつ、再度沸騰させます
- 好みの甘さになるまで砂糖を溶かして一煮立ちさせたら完成です
甘酒の保存方法
手作りの甘酒の弱点は、保存期間の短さ。
市販の物のように火入れがされないことで、酵素などの栄養が豊富な分、劣化が早いのです。
いくら安く作っても、全て飲みきる前にダメになってはコスパの面でも本末転倒。
甘酒の劣化を防ぎ、無理なく飲みきるために、適切な保存方法を確認しておきましょう。
1週間ほどで飲みきる場合
1週間以内の比較的短期間で飲みきる場合は、そのまま冷蔵庫で保存できます。
ただ、甘酒は発酵食品ですから、冷蔵庫の低い温度の環境の中でも、少しずつ発酵しています。
1週間分ぴったりの量を用意すると、忙しかったり、忘れたりして飲みきれないかもしれません。
1週間に必要な量よりも控えめになるように保管しましょう。
毎日200mlずつ飲んでいる場合なら、1,000ml~1,400mlほどですね。
さらに、手作り甘酒では雑菌の繁殖も心配です。
市販品のように熱処理を施さないことで、含まれる栄養量や風味は豊かになりますが、衛生面に不安が残ります。
少しでも雑菌の付着を抑えるために、保管する容器は煮沸やエタノールで消毒しましょう。
熱にも強いガラス製の瓶を使うと、破損の心配もなく安心です。
数ヶ月かけて飲みきる場合
麹や酒粕の分量の都合でまとめて甘酒を仕込むことがあります。
その場合も、冷蔵庫で1週間以内に慌てて飲みきらなければならないのでしょうか?いえ、そんなことはありません。
例えば、市販品のように完成した甘酒を熱処理すれば、殺菌と発酵止めの二重の効果で、手作りでも数週間は長持ちします。
しかし、これでは熱に弱い栄養や酵母が破壊されるため、栄養も半減。
風味も損なわれて、手作りのメリットが失われてしまいます。
それで数日保存期間が延ばせるだけなんて、はっきり言って割に合わないような気さえします。
ですから、作りすぎてとても1週間では飲みきれない場合は、冷凍での保存がオススメです。
熱に弱く、高温でも破壊される酵素は、実は低い温度には強く、冷凍されても休眠するだけ。
解凍することで再び息を吹き返し、活動を再開します。
つまり、冷凍保存なら変わらず生きた酵素を摂り入れられる、というわけです。
冷凍保存をすると、米麹、酒粕どちらの甘酒も3ヶ月持たせられるので、「長く保存してゆっくり飲みたい」というときにぴったりです。
しかし、いくら冷凍庫でも何度も解凍と冷凍を繰り返しては、酵素にも負担がかかりますし、風味も損なわれます。
解凍には必ず1回で飲みきる量を、冷蔵庫でゆっくり行うように心がけましょう。
冷凍のときに製氷皿などで小分けに保存しておくと、解凍しすぎることなく便利です。
まとめ
いかがでしたか?
美味しくて健康にも効果的と、良いことずくめの甘酒ですから、無理なく続けられるように、出来るだけお金がかからない方法で楽しみたいですよね。
手作りすれば、仕込みに時間はかかりますが、お米と酒粕や麹だけですから、1週間でも400円かかるかどうか。
牛乳や豆乳と同じくらいの出費で済みますから、市販の甘酒を用意するよりもずっと経済的です。
麹や酒粕で甘酒の味は大きく変わりますから、お気に入りの物をを見つけて、味を追求するのも楽しいでしょう。
節約しながら、甘酒のある生活を始めてみてはいかがでしょうか?
以上、「甘酒は手作りが一番安い?コスパはどう?」でした。