甘酒は朝ご飯代わりになる?選び方とは

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豊富な栄養を含み、美容にも健康にも効果が期待できる甘酒は、お正月の振る舞い酒で口にする期間限定のものではなくなりました。

毎日でも飲みたい今注目の健康ドリンクになっています。

何でも、朝ご飯代わりに甘酒を飲む「朝甘酒」なる飲み方も流行しているんだとか。

 

朝食は、その日1日の活動にも関わる大切なエネルギー補給のタイミング。

甘酒は発酵食品ならではの豊富な栄養が含まれているとは言っても、やはり飲み物。

ご飯代わりにしては栄養が偏るような気もします。

 

甘酒は朝ごはんとして十分に栄養補給できるのでしょうか?まとめてみました。

 

甘酒は朝ごはん代わりにぴったり?

朝起きて1番初めに口にする朝食は、その日の活動のエネルギー源にもなります。

 

長い1日を乗り切るためにも、3食のうち最もしっかり食べるのが望ましいとされていますが、寝起きであることと、少しでも長く眠っていたい、ということもあって、栄養バランスや量を確保するのは難しいです。

 

薄切りのパン1枚とコーヒーのみでも食べるならマシな方で、下手をすれば全く食べない人も少なくありません。

 

しかし、朝食でエネルギーを確保できなければ、長い睡眠時間と昼休憩までのおよそ半日までの間を、断食状態で乗り切るハメになります。

肉体労働の仕事はもとより、脳を動かすのだってカロリーは必要ですから、エネルギー切れになれば集中力も続きませんし、体にも力が入りません。

 

頭をすっきりさせて1日の好スタートを切るためにも、バランスの良い食事を摂って体にエネルギーを補充するのが望ましいです。

 

とは言え、朝は何かと忙しく、毎日毎日定食のようなメニューを用意できません。

起きてすぐは内臓も眠っているので、少量しか喉を通らない人もいるでしょう。

 

朝食には、

  1. 用意するのが簡単
  2. 食欲のない寝起きに口にしやすいさっぱり味
  3. 栄養が偏っていないこと

以上の3つの条件をクリアしていると、毎日負担なく続けやすいです。

>>甘酒を飲むのは朝と夜どっちがいい?

甘酒が朝ごはん代わりになる理由

 

「飲む点滴」と呼ばれてブームのきっかけとなった米麹の甘酒は

  • ブドウ糖
  • オリゴ糖
  • ビタミンB郡
  • 食物繊維
  • アミノ酸

と、様々な栄養が含まれています。

 

当たり前ですが、トーストとコーヒーだけでは、これだけの栄養を摂取できません。

しかも、米麹に含まれている成分は、栄養剤の点滴とも共通するものばかり。

それだけ体にとって重要な栄養が多い、と言うわけですね。

 

食欲のない朝に効率よく栄養補給するのに、これ以上ぴったりな食品はないのではないでしょうか。

 

中でも、ブドウ糖は心身の活動に欠かせないエネルギー源。

ブドウ糖が繋がってできているデンプンを多く含むパンやお米も、エネルギーにはなりますが、栄養バランスを整えるためには他の食材も用意しなければなりません。

 

一方、甘酒ならブドウ糖以外にもバランス良く栄養補給できます。

牛乳や、スムージーと割れば甘酒に不足している栄養も補えてさらにパワーアップ。

甘酒らしさも程よく隠せて、苦手な人にも飲みやすくなります。

 

購入してあらかじめ冷蔵庫にストックしておけば、後はコップに注ぐだけ。

忙しい朝にも、調理に時間はかかりません。

 

冬は電子レンジで温めて、夏は氷で冷やしてと、季節に合った温度で楽しめるのも魅力です。

>>甘酒は夏でも大活躍!夏バテ対策にもぴったりな理由

米麹と酒粕どちらが良い?選び方は?

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米麹の甘酒は、発酵食品ならではの豊富な栄養がたっぷり。酒粕の中にも米麹が含まれているため、栄養に多少の差はありますが、エネルギー補給の点ではどちらの甘酒も優れています。

 

そこで気になるのが、どちらの甘酒の方が朝食に向いているかということです。

結論から言うと、酒粕の甘酒よりも米麹の甘酒の方が向いています。

米麹の甘酒はアルコール0

酒粕とは、日本酒を造るときに出てくる不純物。

加熱して食べるものですから、意識する場面も少ないですが、酒粕そのものにもアルコールが含まれています。

物によっては、アルコールが8%近くにもなるようです。

 

お湯で伸ばして、加熱処理されていたとしても、酒粕の甘酒では微量のアルコールが含まれている可能性があります。

酒粕の甘酒にすると、お酒に弱い人は、アルコールの影響でその日の活動に支障がでるかもしれません。

 

それに対して、米麹はお酒作りに関わった物ではないので、同じ甘酒でもアルコールはゼロ。

妊娠中や授乳中、アルコールに極度に弱い人、誰でもタイミングを気にせず好きなときに飲めます。

>>甘酒のアルコールなしの作り方!

消化吸収に優れている

睡眠中は何も口にすることができないので、寝起きの体はエネルギー源を欲しています。

 

特に、甘酒に含まれるブドウ糖は脳の働きに欠かせない栄養素です。

ブドウ糖のおかげで脳が体の各所に指令を送り、その日の活動をしゃきっとした気分で効率よく行えるようになります。

 

しかし、ブドウ糖は、パンやご飯などの多くの主食に含まれるデンプンを細かく分解した栄養素のこと。

 

何も甘酒である必要はないような気がしませんか?

 

確かにデンプンも糖類の一種ですが、ブドウ糖をいくつも繋がった多糖類と呼ばれるものです。

分子量が大きく、構造が複雑なため体内に入ってもブドウ糖へと、時間をかけて細かく分解する必要があります。

エネルギーが足りない今この瞬間には供給できません。

 

米麹の甘酒は、発酵の中でお米のデンプンをブドウ糖に変化させて作られます。

つまり、お米やパンを食べた私たちの消化器官と同じことが、すでに甘酒では終了していということです。

 

複雑なデンプンがブドウ糖に分解されているので、体内でエネルギーへと速やかに変換されます。

体の中で、最も大食いと言われる脳が求めるブドウ糖が補給できますから、1日が始まるときの気分もがらりと変わるかもしれません。

栄養価では手作りがベスト

甘酒は発酵食品ですから、酵母の働きで刻一刻と味が変化します。

製造元から、私たちの手元に届くまでに数日かかる市販の甘酒では、劣化が心配です。

 

ですから、市販の甘酒は完成後、火入れと呼ばれる熱処理が施されています。

高温でぐつぐつ加熱することで、甘酒に含まれる菌や酵母が死滅するため、発酵、腐敗止めの効果があり、保存できる期間がぐっと延びます。

出来上がってから私たちが口にするまでどれだけの期間が空くかわからない市販品には、衛生面から考えても熱処理は必要と言えるでしょう。

 

しかし、甘酒に含まれる酵母や、酵素は熱に弱く、70℃以上の高温では死滅してしまいます。

ですから、市販の甘酒は私たちの手元に届く頃には、本来の栄養の多くが失われている状態です。

栄養補給のために甘酒を選んでも、市販では限界があります。

 

もともとの栄養を、余すところ無く含んだ甘酒を朝ごはんに取り入れたいなら、火入れしていない市販品か、手作りを用意しましょう。

もちろん、火入れしないことで賞味期限は短くなりますが、手作りの米麹の甘酒なら、冷蔵庫でも1週間ほどは保存がききます。

 

1週間で飲みきれる量を計算して作りすぎに注意すれば、甘酒も無駄になりませんし、本来の栄養をしっかり補給できます。

発酵食品なので、なれるまでは温度管理や、衛生管理で少し大変かもしれませんが、栄養バランスを気遣うなら、ぜひ甘酒作りにチャレンジしてみてください。

>>甘酒の美味しさにこだわるなら断然手作りな理由

まとめ

いかがでしたか?

甘酒に含まれるバランスの良い栄養は、飲む点滴と呼ばれるのも、納得できます。

もちろん、朝から豊富な種類の食品を食べて、適切な栄養補給するのがベストですが、実際ドラマのような立派な朝ごはんを毎日用意するのは辛いです。

 

何かと忙しい朝の時間に、栄養補給と、手軽さの両方から考えたときに、甘酒は非常に優れた食品です。

甘酒は続けることで効果が表れますから、まずは1週間、朝甘酒を体験してみてはいかがでしょうか。

 

以上、「甘酒は朝ご飯代わりになる?選び方とは」でした。

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