甘酒手作りの薄め方は?美味しい割り方も紹介
手作りの甘酒は、じっくり時間をかけて発酵させることで麹菌がお米の糖化を促します。
手作りならではの濃厚な甘味に驚いた人も多いでしょう。
市販の甘酒にストレートタイプや、濃縮タイプかあるように、手作りでもレシピによって薄めて飲むことがあるのをご存知ですか?
手作り甘酒の種類と薄め方についてまとめてみました。
米麹の甘酒の作り方には3種類ある
米麹で作る甘酒には、必ずご飯を加えるものと思っていませんか?
実は、米麹で作る甘酒は加える材料の比率によって3パターンの作り方があります。
同じ材料から作っても、比率の変化で発酵にかかる時間や味わいの変化が楽しめ、3者3様の魅力がありますから食べ比べをしても面白いです。
早作り
早作りとは、米麹と同じ量のお湯を加えるだけの最もシンプルな作り方です。
お米を加えない米麹の甘酒とは、この早作りの事を指します。
お米を使わない分、麹菌が分解するデンプン質が少なく済むため、発酵時間が短縮できるメリットがありますが、そのかわり出来上がりの量が少なくなります。
米麹よりもお米の方が安いので、お米を加えた甘酒と同じ量作ろうとすると、どうしても費用がかかるのがデメリットです。
一方で、お米を加えないことで米麹の甘みがダイレクトに甘酒の味として反映されるのも、早作りの特徴です。
美味しい米麹が手に入ったら一度はチャレンジしてみたい贅沢な作り方と言えるでしょう。
固作り
固作りでは水の他に麹と同僚のお米も加えます。
レシピによって多少比率が変化しますが、 米麹:お米:水が、全て1:1:1の割合で作るということですね。
水分が少ないことで、早作りほどではないものの出来上がりのかさが減るため、魔法瓶やヨーグルトメーカーなど容積が小さな入れ物で作るのに適しています。
ただ、少ない水分にお米と麹の美味しさがぎゅっと凝縮されるので、甘味とツブツブ食感がはっきりした濃厚な仕上がりになります。
とろみがつくというよりも、ボテッとしているので飲みやすくするためにはお湯などで薄める必要があるのが、早作りと、この作り方です。
薄作り
固作りに更に同量のお湯を足して作るのが薄作り。文字通り、濃度を薄くして作ることからこう呼ばれるようになりました。
分かりやすく比率を数字で表すと、 お米:米麹:水=1:1:2 となります。
濃度が薄い上に、お米が多く麹がデンプンから甘味を十分に引き出すためには、発酵時間がどうしてもかかります。
早作りが4時間程度でできるのに対して、薄作りでは8~10時間の、なんと倍以上かかってようやく甘味が出てきますから、長い発酵時間で気を緩めないように温度管理の徹底が必要です。
あらかじめしっかり水分が加えられているので、お米も柔らかく、飲みやすい濃度でできあがります。
コップに注いですぐ飲めるので、濃さを調整するのが煩わしい場合にぴったりの作り方です。
固作りの甘酒の美味しい薄め方
固作りと早作りの甘酒には、少ない水分の中で濃厚な甘みがぎゅっと濃縮されています。
どちらの作り方の甘酒も、ボテッボテッとしていて固形物寄りなので、シンプルな甘酒として飲むにも喉越しを良くするためにお湯やお水で薄めなければなりません。
ほんのりとした薄めの味わい
このくらいなら、舌に乗ったときにほんのりと甘さが広がる程度です。
ガツンとした「甘酒感」もないので、喉が渇いたときにもゴクゴク飲めます。
しょっぱいお菓子が良く進むので、おやつのお供にしてもGOOD。
一般的な濃さ
一般的な濃さの甘酒のカロリーは100mlあたり、81kcal。
200ml飲めば、だいたいお茶碗のご飯1敗分のカロリーになります。
あらかじめお米の栄養が麹に分解されている甘酒は、消化吸収が良く、朝一番のエネルギー補給にも向いています。
栄養バランスに気を配りながら、カロリーを少し減らしたいときに朝食代わりに甘酒タイムを楽しんではいかがでしょうか。
甘すぎが丁度良い!濃厚な味わい
「甘酒の濃厚な甘さが堪らない!」「ガツンとしたのが欲しい!」という人にぴったりの飲み方です。
ここまで濃いと甘酒の甘味がしっかり感じられますから、飲むジュースのような位置づけになります。
デスクワークや、スポーツなどで疲れたときのエネルギー補給を目的に飲んでもいいでしょう。
ただし、甘酒はお米が入っていることもあって、少量でも意外とカロリーがあります。
飲みすぎては肥満の原因になるので、高濃度で飲むなら1日1回や2回などと回数を決めておくのが望ましいです。
お湯以外にも?相性の良い飲み物との割り方
水分が少ない固作りや薄作りの甘酒は、少量の中で凝縮されているわけですから、ストレートで飲める薄作りよりも味が濃いです。
健康や美容目的で甘酒がブームになってからは、毎日でも美味しく飲めるようなメディアでも様々な飲み方が紹介されています。
インターネットでちょっと検索かけるだけでも、他の飲み物や食材と割った新しいレシピを見かけます。
しかし、もともとストレートで飲む甘酒では、他の物と割るとどうしても味が薄まります。
甘酒らしさを残しながら他の物で割るなら、水分が少なくもともとの味が濃い固作りや、早作りが向いていると言えるでしょう。
牛乳割り
甘酒の牛乳割りは、今では定番の飲み方。
牛乳の風味が甘酒の味をカバーしてくれるので、甘酒に苦手意識を持っている人にも人気です。
温かい牛乳はもともと寝つきやすくする効果があるので、眠る前のリラックスタイムに用意するのもオススメです。
豆乳割り
牛乳と似た風味があることから、甘酒独特の味わいになれない初心者にも人気の割り方です。
甘酒の甘味もあって、無調整豆乳で割っても美味しく飲めるので、余計な糖分が含まれない分低カロリー。
カロリーが気になるダイエット中にも、罪悪感なく飲めます。
トマトジュース割り
もともとトマトの味が甘酒のもったりとした甘味を引き締めて、すっきりと飲めるようになります。
冷やして飲むことで、更にさっぱりさが際立つので暑さが厳しい夏にオススメの飲み方です。
ソーダ割り
炭酸の刺激でジュース感覚でごくごく飲める割り方です。砂糖の甘味で十分美味しいので、ノンシュガーの炭酸水で割るようにしまょう。
好みによって、レモンを絞ると更にすっきりした味になります。
まとめ
いかがでしたか?
お米本来の自然な甘さは、手作りの米麹甘酒ならではのもの。
薄すぎたり、濃すぎたりして美味しく飲めないのはもったいないです。
手作り甘酒の濃度や、比率はご家庭それぞれに違います。
上で紹介した甘酒の薄め方や割り方は参考にして、こまめに味見しながら、自分にとってベストな比率を見つけてください。
以上、「甘酒手作りの薄め方は?美味しい割り方も紹介」でした。