甘酒作りをヨーグルトメーカーで!失敗の原因と成功のコツは?

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甘酒の失敗の原因でよく挙げられるのは、やはり温度。

 

甘酒は発酵食品ですから、酵母が活動しやすい環境を整える必要があることから、温度管理が成功の鍵となります。

この温度管理が意外と難しくて、失敗することが多いのですよね。

 

その点、スイッチ1つで正確に温度が調整できるヨーグルトメーカーは画期的!

 

数時間おきに、温度計片手に炊飯器をかき混ぜる手間から開放してくれます。

しかし、ヨーグルトメーカーがあっても、必ずしも手作り甘酒が成功するわけではありません。

そこには、温度管理以外の原因が隠されています。

 

ヨーグルトメーカーで甘酒が失敗する理由

甘酒の失敗の原因で真っ先に思いつくのが温度管理。

米麹の甘酒は発酵して作られますから、麹の活動に適した温度が整えられなければデンプンが糖化せず、お米の甘さが引き出されません。

 

麹を発酵させるには、55~60℃が適温ですから、繊細な温度管理が求められます。

 

炊飯器や魔法瓶での甘酒作りが、意外と失敗が難しいと言われているのも頷けます。

しかし、ヨーグルトメーカーではスイッチ1つで温度管理が正確にできます。

機械の故障と、設定ミスさえなければ、温度で失敗することはありません。

 

では、ヨーグルトメーカーで考えられる失敗とはどのような物があるのでしょうか。

異臭や茶色く変色している

 

甘酒は発酵食品ですから、通常の場合でも独特の臭いがします。

しかし、これとは別に鼻をつまみたくなるような異臭や変色をしていたら雑菌が繁殖していることがあります。

 

ヨーグルトメーカーの容器の中は、お米と温かい場所が用意され、麹菌が繁殖しやすい環境であると同時に、その他の雑菌にとっても居心地が良いということ。

多くの雑菌と一緒に発酵させたら、麹が負けて発酵ではなく異臭や変色が起きてしまうことがあります。

 

雑菌が大量に増加したことで、既に色や臭いだけでなく実際に腐敗が進んでいることがあるので、この場合は絶対に味見などをせずに捨ててください。

>>甘酒が茶色に変色!飲んでも良い?ダメ?

お米が硬い

甘酒のお米は、米麹が発酵する8~10時間の間に分解されたり、一緒に加えた水分を吸収したりすることで徐々に柔らかくなります。

ですから、もともと硬いと発酵の間だけでは十分に柔らかくなりません。

お米が硬いままだと、甘酒として飲んだときのツブツブが強く、しっかり噛む必要があります。

甘味がない

お米が柔らかくしっかりとろみがあるのに、甘味が弱い、または全くない」一番扱いに困る失敗例ですね。

甘酒が甘くならないのは、発酵がうまくいかなかったことが原因です。

 

ヨーグルトメーカーの場合、温度は問題ないと思いますから、

  • 米麹がお米ときちんと混ざっていたか
  • 発酵時間が短くなかったか

を確認しましょう。

 

甘酒の甘さは、米麹がお米のデンプンを糖化することで引き出されます。

発酵時間が短かったり、麹とお米の分布が偏ったりしていては、デンプンを糖化させられません。

>>甘くない甘酒をもっと甘くするには

甘酒作りを失敗しないポイントは?

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温度管理はヨーグルトメーカーにお任せできますから、甘酒作りの失敗の原因は大分絞り込めます。

ちょっとしたことを注意するだけで成功率があがりますから、甘酒作りのときには気をつけてやってみてください。

調理器具の消毒

材料に雑菌が大量に付着している状態では、麹が負けて発酵が起きません。

保温中に雑菌の増加をできるだけ少なくするべく、甘酒を仕込んでいるときには除菌を心がけましょう。

 

材料にできるだけ雑菌が付着しないように、調理器具はあらかじめ煮沸やエタノールで消毒しておきます。

ヨーグルトメーカーの容器や、炊飯器のお釜はもちろん、かき混ぜるのに使うしゃもじや、木べら、スプーンも忘れないように消毒してください。

甘酒用のお粥を炊く

甘酒に使うお米はそれほど量はいりません。

中途半端に余ったご飯を使えたら、お米を洗う手間が省けるだけでなく、冷ご飯消費にもなって一石二鳥です。

 

しかし、お釜の中で何時間も空気に触れたお米では、雑菌が繁殖しています。

もともと甘酒に適した水分たっぷりのお粥ではないうえ、炊きたてじゃないので更に硬く、甘酒にしたときの喉越しも良くありません。

お米は甘酒用に柔らかく炊いたばかりのお粥を使いましょう。

 

もちろん、たきたててでは高温過ぎて麹が死んでしまうので、60℃くらいに覚ましてから加えるようにします。

>>甘酒が腐るとどうなる?発酵との違いを見極めるには

麹は生タイプが簡単!

お米のデンプンがしっかり糖化するように、麹を加え後はしっかり混ぜる必要があります。

「混ぜてるはず」なんて声が聞こえてくるかもしれませんが、お米と麹は両方とも白いので意外と混ぜ不足に気づかず、そのまま発酵させてしまうことが良くあります。

木べらやしゃもじなどを使って「これでもか!」と言うくらいしっかり混ぜましょう。

 

本当に混ざっているか心配な場合は、生タイプの粒状の麹の方が混ぜやすいです。

生の麹は賞味期限が短いので、長く保存できる板を選びたくなりますが、乾燥タイプはしっかり水でふやかさなければ柔らかくなりません。

中途半端に柔らかくした状態では、お米としっかり混ざらずに偏りが出ることがあります。

 

生タイプなら最初から柔らかいですし、細かい粒状なのでご飯とも簡単に馴染みます。

飲む分だけ作って計画的に材料を揃えるようにすれば、麹も腐らせることもありませんから、できるだけ生タイプのものを用意した方が良いです。

まとめ

いかがでしたか?

 

手作りの甘酒は、コスパが良いだけでなく、なによりも美味しいです。

時間をかけてじっくり発酵させた甘酒だからこその濃厚な味わいは、手作りならでは。はっきり言って市販には戻れません。

 

細かい温度管理ができるヨーグルトメーカーは、ヨーグルトに限らず、発酵を食品を作るのに強い味方。

ヨーグルトを作るだけではもったいないです。

甘酒作りにもヨーグルトメーカーを活用して、楽しみながら健康になっちゃいましょう。

 

以上、「甘酒作りをヨーグルトメーカーで!失敗の原因と成功のコツは?」でした。

>>甘酒作りに失敗!救済方法とは