甘酒の手作りに失敗したら?救済方法を紹介

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甘酒作りをしている人は、誰でも保温器いっぱいに入った失敗作の扱いに頭を抱える経験はあります。

 

甘酒のレシピには、簡単にできると書かれていることも多いので、それほど苦労せずに仕上がるイメージが強いですが、必ず成功するわけではありません。

 

特に米麹の甘酒は発酵の度合いによって風合いが変わり、コツを掴むまでは納得の行く仕上がりにするのに苦労します。

 

しかし、美味しくないとは言え、甘酒は甘酒。

お米が入っていることもあって、栄養もばっちり。

 

子供の頃から刻まれている「もったいない精神」から捨てるのも抵抗あります。

できれば、美味しく救済できたら良いですよね。

 

甘酒が失敗したらどうなる?

甘酒はもともと飲んで楽しむもの。

栄養満点であること以外は、他の手作りドリンクと何も変わらないので、成功か失敗かはシンプルに美味しいかどうかを基準に判断すれば良いと思います。

 

米麹の甘酒が

  • 甘味がない
  • 麹に固い部分がある
  • 酸っぱい
  • 腐敗臭がする

の4つのどれかに当てはまってしまった場合は、美味しいとは言えません。

 

特に、腐敗臭がするのは健康に影響がある雑菌が繁殖している証拠。

もったいなくても心を鬼にして捨てましょう。

甘酒が失敗する原因とは

 

米麹の甘酒は仕込んだ後は基本的に放置するだけ。

 

しかし、米麹の甘酒の味は、放置している間の発酵具合で決まります。

米麹の活動がスムーズにいくように環境を整えられなければ、発酵がうまくいかず美味しくなりません。

米麹の甘酒作りが失敗する原因を考えてみましょう。

温度が適切でない

甘酒は発酵食品ですから、米麹が活発に働けるように適切な温度を維持しなければなりません。

麹を発酵させるために最適な温度は55~60℃が目安。

これを大きく上回ったり下回ったりすると、麹の活動が阻害され発酵できません。

 

発酵とは、慎重な温度管理がポイントなのです。

 

特に、70℃を超えると高温のために麹が死滅してしまいますので要注意。

メーカーによっても差がありますが、炊飯器の蓋を開けて保温すると、だいたいこれくらいの温度が維持できます。

 

また、炊飯器は側面に近い部分と中心に近い部分で温度が変わり、それが原因で発酵具合に差が出てくることもあります。

炊飯器で作るなら発酵具合を確かめるついでに、たびたびかき混ぜると温度が均一になって成功率が高まります。

>>甘酒は湯銭でも発酵する?温度管理の秘密

お米と麹が均一に混ざっていない

麹がお米のデンプンを糖化することで、甘味料を加えなくても甘くて美味しい甘酒に仕上がります。

ですから、混ぜ不足でお米と麹の配置に偏りができてしまうと、デンプンの分解が進まず甘味が弱まってしまいます。

しっかり発酵時間を確保した上で、米麹のザラザラとした舌触りの芯もないのに、甘味が足りないなら混ぜ不足を疑いましょう。

 

「ちゃんと混ぜたのに」という場合は、米麹をしっかりふやかしたでしょうか?

粒タイプの米麹はそれほど混ぜなくてもぽろぽろと細かくほぐれて、簡単にお米と混ざります。

 

一方、硬い板状の物はなかなか形が崩れず、しっかりほぐしたつもりでも、お米と合わせた時に麹のかたまりができてしまう場合もあります。

 

お米と均一に合わせられるように、板の米麹を使うときは十分にふやかしましょう。

お米と混ぜ合わせる30分前から準備するのが目安です。

思い立ったときにすぐ使いたい場合は、粒タイプの物を選ぶようにします。

雑菌が増殖した

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麹とは、雑菌と同様に微生物の一種。

雑菌は1つ1つがとても小さく、見え辛いものの、いたるところに付着しています。

もちろん、麹、お米、調理器具に至るまで、全てです。

 

麹が活発に働きやすい環境というのは、雑菌にとっても極楽。

快適な温度と美味しいお米が準備された甘酒の材料の中では、麹と雑菌がせめぎ合って覇権争いが繰り広げられています。

 

その結果、麹が勝てば美味しい甘酒ができて、雑菌が勝てば毒素が出て腐敗してしまうのです。

 

臭いだけでなく、体に影響が出るレベルまで腐敗が進んでいる場合もあるので、絶対に食べるのは止めてください。

 

雑菌は、調理器具を衛生的に保つことで数を減らせます。

甘酒を仕込む前に、煮沸やエタノールで消毒しましょう。

炊飯器や保温ポットだけでなく、かき混ぜるしゃもじやスプーンも忘れないように注意します。

>>甘酒が腐ると?腐敗と発酵の違いとは

失敗した甘酒の救済方法

いくらそのままでは美味しくないと言っても、甘酒は甘酒です。

味以外の栄養は変わりませんから、なんとか救済して美味しくいただきたくなります。

 

ただし、酸っぱかったり、甘味が薄かったりする場合のみ、自己責任で活用しましょう。

異臭がするものは必ず捨ててください。

べったら漬け

べったら漬けも、甘酒と同じ麹から作られている漬物です。

 

砂糖や塩、唐辛子などで、味を調えれば違和感無く美味しいべったら漬けができます。

手作りすることで添加物や塩分の心配がありません。

漬けておくだけでできる手軽さも魅力です。

 

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/3543815

ホットケーキ

少し前から、米粉パンが話題になっていますよね。

小麦アレルギーの人でも美味しく食べられるだけでなく、小麦にはないもっちり触感が楽しめると人気。

 

甘酒には、お米がたっぷりですから、米粉と同じような効果が狙えます。

生地に加えることでもっちりと食べ応えのあるパンやホットケーキができますよ。

お米のツブツブが気になる場合は、ミキサーやブレンダーにかけると、滑らかになってオススメです。

 

参考レシピ:https://oceans-nadia.com/user/13451/recipe/137544

スムージー

オレンジやリンゴなど酸味がある果物でスムージーを作ると、さっぱりして美味しいですよね。

酸味が爽やかなスムージーなら、少し酸っぱいくらい気になりませんし、栄養面でもプラス。

一緒にミキサーにかければツブツブ感が失われ、甘酒が入っていることも忘れてしまいそうです。

 

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/3290749 

お味噌汁に加える

お味噌ももともとは、麹を使って作られる発酵食品ですから、甘酒とも相性抜群。

味噌のパンチが効いた風味をまろやかにしてくれます。

 

いつもとお味噌はご家庭によってある程度決まっていますから、味がマンネリになりがち。

一味違ったお味噌汁にしたいときにオススメです。

ドレッシング

ドレッシングは、お酢を加えた爽やかな味の物が多いですから、酸っぱくなった甘酒にぴったり。

特に、米麹の発酵集がチーズのような味わいを出すので、ゴマドレッシングやシーザードレッシングなどのクリーミーなものと良く合います。

お米の白が野菜に映えてサラダの色合いが華やかになりますよ。

参考レシピ:https://www.google.co.jp/amp/s/recipe.rakuten.co.jp/recipe/1060005513/amp/

まとめ

いかがでしたか?

様々な甘酒の活用レシピを見かけることから分かる通り、お米から作られた甘酒は、多くの料理と相性が良いです。

多少失敗したところで、救済方法に困ることはありません。

 

慣れないうちは、何だって苦労するもの。

失敗する原因が判明すれば、コツが掴めて成功率がグッとアップします。

失敗を恐れず、甘酒作りを楽しみましょう。

 

以上、「甘酒の手作りに失敗したら?救済方法を紹介」でした。

>>アルコールなし!米麹甘酒の炊飯器や魔法瓶を使った手軽な作り方