甘酒が甘すぎて飲めない人へ!甘さ控えめのレシピ
「健康や美容に良いことずくめの甘酒が気になる!でも実は甘酒って苦手なんだよね」という人は意外と多いはず。
なんだかんだ言っても、甘酒の風味は独特です。
連日テレビや雑誌で甘酒が特集されることで、気にはなるものの、始めて甘酒を口にしたときの思い出が蘇ってどうしても手が出せない人も多いでしょう。
特に、甘酒の強い甘味は、1口目は美味しくても、2口、3口と進むごとに喉にひっかかります。
甘い物が苦手な人はコップを置いてしまうのも仕方がありません。
しかし、栄養満点で体に嬉しい効果がたくさんありますから、この機会に克服したくありませんか?
甘酒独特の甘さが苦手な人にも美味しく飲める甘さ控えめレシピをまとめてみました。
酒粕の甘味の特徴
甘酒はひとくくりにされがちですが、材料や作り方によって味わいが大きく変わります。
まずはそれぞれの甘味や風味の特徴を確認してみましょう。
酒粕から作られる甘酒
酒粕にお米と砂糖を加えて、ひと煮立ちさせるだけで出来上がる甘酒は、短時間で仕込めるので参拝客のために大量に用意しなければならない神社でよく振舞われます。
酒粕は、日本酒を作る途中に、液体部分を絞った残りなので、アルコールを含みます。
物にもよりますが、8%にも上ることもあるんだとか。
お酒が苦手な人は、必ずと言って良いほど風味すらも好きになれません。
酒粕は甘酒にした後も日本酒の風味が残っていますから、子供の頃に神社で配られたものを飲んで苦手意識を持っている人は、アルコールを全く含まない米麹から作られたものなら、嘘のように美味しく飲める場合もあります。
酒粕甘酒が甘すぎる理由
酒粕の甘酒によっては、物によって甘味がまったく異なります。
程よい甘さの物もあれば、口をつけた瞬間びっくりするくらいの甘味のものも。
酒粕そのものは甘味を持っていないため、そのままでは飲みにくくなってしまいます。
ですから、飲みやすいように甘味で味を調えるのですが、どのくらいが適量かは人それぞれ。
砂糖が苦手な人にとっては、一般的な量でも甘すぎと感じることがあるのです。
米麹から作られる甘酒
米麹の甘酒は、お米とお湯を合わせて一定時間発酵させることで、作られます。
栄養にそれほど差はないものの、米麹にはアルコールが含まれていないので、日本酒の風味は全くありません。
日本酒や酒粕が苦手な人だけでなく、子供からお年寄りまで広く楽しめます。
米麹の甘酒の甘さは、発酵中にお米をブドウ糖に分解することで出てきます。
砂糖や他の別の調味料で甘味を加えるわけではないので、カロリーが加算されず、100ccあたり 81カロリー。
酒粕のものよりも低カロリーで栄養補給ができることから、ダイエットに重宝されます。
米麹の甘酒が甘すぎる理由
米麹から作られる甘酒は、適切な温度の中じっくり発酵させることで甘さが引き出されます。
発酵で増殖した麹菌がお米を醸すことで、甘いブドウ糖に分解されます。
麹菌がお米をブドウ糖に分解するのに時間ががるため、米麹の甘酒は仕込むのに時間がかかるのです。
調味料ではないので、砂糖にはないお米の風味の甘さが特徴です。
甘さ控えめにするためには
甘酒の甘さは、米麹のものと酒粕のものとで、その理由が違います。
ですから、甘さを抑えるためには、それぞれの甘酒に合った対処が求められます。
酒粕の甘酒の甘さを抑える
酒粕の甘さのもとは、単純に砂糖からきています。
ですから、シンプルに自分の口に合う程度の量まで砂糖を減らせば美味しく飲めるようになります。
また、砂糖そのものが苦手ならメープルシロップ、蜂蜜、黒糖など好みの甘味料に変えるのもオススメです。
米麹の甘酒の甘さを抑える
米麹の甘酒の甘さは、お米由来のものですから、砂糖よりも風味が独特。
甘さに関しては、酒粕の甘酒よりも苦手に感じるな人が多いかもしれません。
お米のデンプンが、じっくり麹菌に醸されることで引き出されます。
逆に言えば、発酵時間を少なくすればデンプンが糖化する余裕がなくなり、甘味が控えめに仕上がります。
一般的に、甘酒に甘味が出てくるのが、発酵時間が6時間を過ぎた頃から。
8時間から6時間の間に調整することで甘味を調整できます。
保温する機器や、加える麹によって適切によって適切な時間はかわってくるでしょうが、手作り甘酒は試行錯誤も楽しみの1つ。
発酵時間による甘酒の変化を楽しみながら、自分にぴったりの味を探してみるのも楽しいですよ。
甘酒の甘さを控えめにするアレンジレシピ
「砂糖や発酵時間を調整しても丁度良い甘さにならない」そもそも「甘酒の甘さ自体が無理!」そんな人もいるでしょう。
しかし、せっかく栄養満点の甘酒ですから、続けるためにも美味しく飲めるようになりたいですよね。
そのままではどうしても飲めない、と言う人は割ってみましょう。
甘酒の甘さだけでなく独特の風味が弱まって飲みやすくなります。
お湯割り
甘酒にお湯を加えるだけの最もシンプルな飲み方です。
特になにも用意しておく必要もないので、手軽にできるのも魅力ですが、あまりお湯が多くなると、今度はお湯の臭いが気になってきますので適量を心がけましょう。
豆乳割り
豆乳は、牛乳と同じくらい甘酒と相性の良い飲み物で有名。
甘酒の甘さが豆乳の風味と良く合うので、無調整のものでも美味しく飲めます。
豆乳には、女性に嬉しい美容成分がたっぷり含まれていますから、甘酒と組み合わせることで相乗効果も期待できます。
牛乳と似た風味ながらも低カロリーなので、美容効果を期待して飲む場合は豆乳の方がオススメです。
牛乳割り
豆乳と同じように、牛乳のマイルドさが甘酒の風味を柔らかくしてくれます。
牛乳はほとんどのご家庭で常備してあって、コップに注ぐだけで飲めるので、冷たいまま飲みたくなりますが、できれば温めるようにしましょう。
温めることで、体が内側からぽかぽかしリラックス効果が期待できます。
忙しい朝に朝食替わりに飲むにはオススメできませんが、夜眠る前にぴったりです。
カルピス割り
冷たいのが美味しいカルピス割りは、夏にぴったり。
ただし、カルピスの原液自体にも糖分が多いので甘くなりすぎないように、少なめから少しずつ加えて調整します。
ソーダ割り
炭酸のジュースには、たっぷりの砂糖が入っているのは有名な話ですよね。
しかし、実際に飲んでみると、それほど甘すぎると感じることはありません。
これは、炭酸の刺激と冷たさで、舌の甘味を感じるセンサーが鈍くなるのが理由です。
炭酸水の性質を利用すれば、甘酒の甘味を弱められます。
レモンを加えると更にさっぱりするのでお好みでお試しください。
>>冷やし甘酒と普通のとの違いは?夏に向けてさっぱり楽しもう
まとめ
いかがでしたか?
味覚の感じ方は人それぞれですから、甘酒の甘さがどうしても受け付けられない人もいるでしょう。
しかし、せっかく栄養満点で体に良いのですから、諦めるのは嫌ですよね。
いくら体に良くても、不味ければ続けられません。
そのまま飲むことにこだわらず、美味しい飲み方を見つけて、甘酒を習慣にしてみてはいかがでしょうか。
以上、「甘酒が甘すぎて飲めない人へ!甘さ控えめのレシピ」でした。