甘酒アルコール入りの作り方!酵素を壊さないためにはどうする?

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甘酒ブームのきっかけになった米麹のものも良いですが、寒い季節に神社で振る舞われるお馴染みの甘酒も、未だに根強い人気を集めています。

昔ながらの甘酒と言えば、体が芯から温まるような、仄かな日本酒の風味ですが、これは微量ながらアルコールが含まれているため。

 

アルコール入りと言うことで、誰でも飲む人を選びますが、米麹の甘酒と同様に栄養満点であることは変わらず、しかも簡単に作れるんだとか。

そこで日本酒好きにオススメ、大人な風味が魅力のアルコール入り甘酒の作り方をまとめました。

 

アルコール入りの甘酒って?

アルコールが含まれている甘酒は、酒粕が材料になっているものを指します。

最近はスーパーでも酒粕が販売されていますから、興味がある方は一度手に取ってみてください。

袋で密閉されていてもかなりアルコールが香ります。

 

日本酒が作られる中で出てくる酒粕は、高い物でもアルコール8%。

ビールが5、6%なことを考えても結構高いですよね。

酒粕そのものに結構なアルコールが含まれているので、甘酒に加工した後もアルコールが飛ばずにお酒の風味が残っているのです。

 

因みに、市販の甘酒は酒粕のもだろうが、米麹のものだろうが、ソフトドリンクと表示されて売られていますが、これはアルコール1%未満だとお酒と表示しなくても良いとされているため。

 

決してアルコール0と保証するものではないので、妊娠中や、子供など、お酒が飲めない人に用意する場合は、材料を見てから選びましょう。

 

日本酒の残りでもある酒粕が材料になっている甘酒は、作る工程で加熱してもアルコールが簡単に飛ぶものではありません。

だからこそ、米麹の甘酒よりも飲みにくいものの、日本酒のような大人な味わいが楽しめます。

 

米麹の甘酒が甘すぎて苦手、昔ながらの甘酒が飲みたい人には、オススメです。

酒粕の甘酒の作り方

 

酒粕の甘酒は、短時間で作れるのが魅力の1つ。

極端に言えば混ぜるだけですから、発酵させる必要がある米麹の甘酒に比べればずっと簡単。

甘酒さえ常備していれば、思いついたときにぱぱっとできます。

1人分の材料(約200ml)

酒粕  35g
水   250ml
砂糖  お好みで大さじ1

 

4人分の材料(約1000ml)

酒粕  140g

水   1000ml

砂糖  お好みで大さじ4

①酒粕を水に溶かす

固い板状の酒粕は、水に溶けるのに時間がかかります。

ブレンダーなどでムリヤリ砕いても細かい粒が残り、甘酒の喉越しが悪くなります。

甘酒を作り始める30分ほど前から水に浸して柔らかくしておくか、練りタイプの柔らかいものを選びましょう。

②①を鍋に入れて砂糖を加える

酒粕は、米麹のようにお米のデンプンを甘みに変える働きはありません。

 

ですから、酒粕の甘酒は砂糖がないと、かなり飲みにくいです。

酒粕に加える砂糖は、味を整えるためのものなのです。

 

砂糖の量は、1人分大さじ1ほどざ目安ですが人によって甘過ぎたり、逆に甘みが弱かったりします。

好みで量を調整したり、蜂蜜など違う甘味料を使って味を変えたりしても楽しめます。

③鍋を沸騰させてひと煮立ちさせる

全ての材料が入った鍋を沸騰させることで、アルコールを飛ばし、雑菌の発酵止めを行い、完成です。

熱処理することで雑菌もある程度処理できていますから、自宅で作ったものでも数日は傷みません。

多めに作って数日に渡って飲む場合は、アルコールや煮沸で消毒した容器に入れて冷蔵庫で保管します。

>>酒粕を正しく保存して甘酒を日持ちさせよう

甘酒の栄養を守る作り方は?

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酒粕の甘酒が栄養満点のヒミツは、酒粕の持つ酵素のパワー。

酒粕そのものには、100種類以上の酵母や酵素が含まれています。

酒粕の中の酵母や酵素がそれぞれに働くことで、甘酒に健康に良い栄養がぎゅーっと詰め込まれるのです。

 

しかし、酒粕に限らず、酵素や酵母は熱が弱点。

従って、酒粕の甘酒の作り方で説明した「火にかけて一煮立ち」と言うのは、甘酒の栄養を破壊することになります。

酵母も酵素も暖かい方が活動が盛んになりますが、それでも酵母は40℃、酵素は60℃で破壊され機能が失われます。

 

市販の甘酒は、安全性のために全て熱処理されていますから、私たちの手に届いたときには酵素や酵母は活動していません。

熱に弱い栄養も合わせて失われています。

 

せっかく手作りするのですから、甘酒本来の栄養にできるだけ配慮したものを作りたいと思いませんか?

酵素や酵母を守るためには、できるだけ加熱時間を減らす必要があります。

 

ですから、③の一煮立ちの時間を、弱火で2分ほどに留めるのがおすすめ。

弱火で2分程度であれば、甘酒の温度も上がり過ぎず酵母と酵素を共に守ることができます。

アルコールも飛ばないので、日本酒の味がしっかりする大人味の甘酒が楽しめるのも魅力ですね。

 

しかし、発酵や雑菌の繁殖をとめる温度としても、全然足りません。

数日保管して飲むと、発酵で味が変わったり食中毒を起こしたりする危険性がありますから、沸騰させない物はその日のうちに飲みきるようにしましょう。

 

作り方の、1人分の材料を目安に作ると、多すぎることもありません。

慣れてくると10分かからずに完成するので、毎日作るとしても負担が少ないのも、酒粕の甘酒の魅力ですね。

 

普段は短時間の加熱で飲みきる分だけ作るようにして、忙しく、何日か分保管したい場合は、しっかり沸騰させて作る、などのように、スケジュールに合わせて、加熱時間を調整してもいいでしょう。

>>甘酒を火入れしないと栄養や酵素はどうなる?

まとめ

いかがでしたか?

 

アルコール入りの甘酒は、酒粕から作られる方のことを言います。

アルコールが含まれているので、誰でも飲めるわけではありませんが、甘味も自分で調整できて作り方も簡単。

毎日つくる場合も、負担は少ないです。

 

甘酒は、毎日飲むことで効果が実感できるようになりますから、作るのが簡単というのは大きなポイント。

酒粕でできあがる甘酒の風味も変わってきますから、慣れてきたらお気に入りの酒粕を探してみるのも面白いですよ。

 

以上「甘酒アルコール入りの作り方!酵素を壊さないためにはどうする?」でした。

>>酒粕甘酒は蜂蜜で美味しくカロリーオフ

>>甘酒のアルコールはどれくらい?飲酒運転になる?