このページでは、甘酒と糖質制限について紹介しています。
お正月にお馴染みだった甘酒は、最近美容や健康への意識が高い女性たちを中心にブームになっています。
一方で、ハードだけど効果がある、と糖質を抑えた食生活を送る低糖質ダイエットも話題です。
ご飯や麺類が食べられないなんてダイエット、考えただけで続けられそうにありません。
甘酒はご飯が材料になっていますから、糖質の塊です。
糖質制限ダイエットとは縁遠い食品な気もしますが、うまく活用することでダイエット効果を高めてくれます。
甘酒を使った緩い糖質制限について、理解を深めましょう。
糖質制限ダイエットとは
甘酒の糖質は、100mlにつき17.9gの糖質が含まれています。
平均的な糖質量が飲み物なら10.2g、食品ですら18.5gと考えるとかなり高い方だと言えます。
糖質制限ダイエットの天敵、と感じる人もいるかもしれません。
確かに糖質制限ダイエットは、厳格な基準で食品どころか調味料すら選び抜いて徹底的に糖質を避けた食事を摂ります。
ロバート・アトキンス博士が提唱したロバートダイエットが有名ですね。
彼の提唱したダイエット法に従えば、2週間の間で1日たった20gの糖質しか口にできず、その後も1食20g以内と厳しい糖質制限が続きます。
この厳しい制限では、炭水化物が多い主食どころか、調味料まで考えなければなりません。
過酷で誰にでもできるダイエットではない、と言われるのも頷けます。
一方、ロバート・アトキンス博士よりもハードルが低い糖質制限を提唱したのがリチャード・バーンスタイン博士。
彼は1日130gの糖質制限でも十分に痩せられる、と提唱しました。
130gの糖質とは、日本人が1日で摂るよう推奨されている量の半分。
標準的な食事を摂っていれば、日頃の3食の量を半分ずつにすれば達成できる計算です。
これなら、できそうな気がしませんか?
リチャード博士が提唱した緩やかな糖質制限ダイエットでは、
- ご飯や麺類は1人前の半分
- おかずを野菜中心に
の2点を守れば1日の摂取量を守れます。
厳しいイメージが強い糖質制限ですが、緩やかに続けやすい形にすることで、十分痩せられるのです。
甘酒が糖質制限をサポート?
甘酒に含まれる100mlの糖質量、17.9gはお粥に匹敵します。
お米が材料に加わっているので、どうしても糖質が高くなります。
しかし、白米ほど糖質が高いわけではありません。白米の糖質量は、100gで37gと、ちょうど甘酒の倍量。
だいたいご飯1膳150gですから、糖質量は55g。
リチャード博士の緩やかな糖質制限では、1食の主食の糖質量を30g弱に収めれば、おかずもバランス良く食べられる計算になります。
甘酒の糖質が高いとは言え、白米ほどではありません。頃合いを見計らってご飯と置きかえれば、糖質カットができます。
また、甘酒ならではの豊富な栄養が、違う側面からも糖質制限をサポートしてくれます。
脂肪燃焼
甘酒に含まれるアミノ酸、ビタミンB群、酵素は脂肪燃焼を積極的にする効果があります。
ビタミンB群は、体の糖質を体を動かすエネルギーにする役割を担っていますから、万が一不足することがあれば、糖を摂っても体に蓄積され、エネルギーが消費されません。
他にも、アミノ酸は血中のコレステロールを減らし、酵素は脂肪をエネルギーとして燃焼効果があります。
ビタミンB、アミノ酸、アミノ酸の3つの栄養を補給することで、体に蓄積されている脂肪がバランス良く消費されるので、ダイエット効果を高めてくれます。
カロリー削減
糖はエネルギーの塊ですから、甘酒はカロリーが高い、と思いがち。
しかし、甘酒のカロリーはほとんどがお米の糖質なので、他の脂肪が含まれている食品や飲み物よりもヘルシーです。
具体的には、甘酒のカロリーは100g81kcal。
お茶やお水には敵いませんが、栄養補給しながらカロリー削減できるので、置き換えにはぴったりの飲み物です。
そのため、ファスティング中のドリンクにも注目されています。
満腹感アップ
甘酒が糖質が高い理由は、お米に含まれる炭水化物のため。
米麹の甘酒では、この炭水化物が甘みを感じられるブドウ糖に分解されているので、砂糖を加えなくても美味しく飲めるようになっています。
更に、ブドウ糖は体に入ると満腹中枢を刺激して、食事の満足感を得られるようにしてくれます。
ですから、食事の前やお腹が空いているときに、少しの甘酒を飲むと、食事の満足感が得られやすく、食べすぎを防ぐ効果が。
ダイエットにつきものの、食欲との戦いをサポートしてくれるので、ダイエットの成功率を高めます。
糖質制限の甘酒の飲み方
いくら甘酒がダイエットに嬉しい効果があったとしても、ただ飲めばいいわけではありません。
ブドウ糖が多いことから、飲みすぎればかえって糖質制限の妨げになります。
糖質制限に効果的な飲み方で、ダイエットのサポートに役立てましょう。
甘酒は米麹から作られた物を選ぶ
甘酒は米麹と酒粕から作られたものも2種類あります。
カロリーではどちらも100mlあたり同じ位ですが、酒粕甘酒は発酵で作られないので、お米が糖化されません。
全く甘くないため、美味しくするために砂糖を加える必要があります。
そのままでは飲みにくいので仕方ありませんが、砂糖は糖質の塊。
酒粕甘酒では砂糖が加わるため、米麹甘酒よりも余分に糖質を摂ることになり、ダイエットには適しません。
糖質制限には、砂糖が加わっていない米麹甘酒を選ぶようにしましょう。
飲む量
甘酒は1日に飲む量の目安が200ml。
だいたいコップ1杯分です。1回分の食事の置き換えなら200mlをそのまま飲んでも良いですが、1日に数回の場合、1回分の量を減らして、合計が200ml以内に収まるようにします。
もしも物足りなかったり、甘みが強かったりするなら、お湯や他の飲み物を加えて薄めて飲んでも美味しいです。
飲むタイミング
甘酒を飲むタイミングは、飲み方によって変わってきます。夕食や朝食を置き換えたい場合は、
- 食事の代わりに200mlをゆっくり飲む
と良いですし、満足感アップさせて食事量を減らしたいなら、
- 食事の前におちょこ1杯程度の少量をゆっくり飲む
と良いです。
ダイエットでは食事のタイミングで飲むのが基本ですが、朝昼晩のどの食事かは問いません。
忙しい朝や、1日疲れた夕方の食事は準備するのも大変。
甘酒に置き換えることで、料理する手間が省けるため、負担が少なくオススメです。
お昼や夕食の間の食事時間が長く開くタイミングで、少量の甘酒をちびちび飲むのも空腹を紛らわせられますす。
まとめ
いかがでしたか?
甘酒は糖質が高いので、ダイエットには縁遠いイメージでした。
しかし、ダイエット効果は甘酒ならではの豊富な栄養から得られます。
飲み方に配慮してうまく活用することで、糖質制限を力強くサポートしてくれます。
甘酒に限らず、多くの食品に含まれる糖質。
緩やかとは言え、糖質制限ダイエットは、食べたい物を我慢する場面が多いです。
甘酒を味方にして、厳しい糖質制限を乗り切りましょう。
以上、「甘酒が糖質制限をサポート!飲み方は?」でした。