甘酒を少量で!スープジャーの作り方を紹介

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このページでは、甘酒を少量手作りしたい人に向けて、スープジャーを使った作り方を紹介しています。

甘酒は美容や健康に嬉しい効果がある、と言われて一躍ブームになっています。

 

スーパーを見ても、甘酒関連のスペースがぐんと広がった気がしませんか?

甘酒そのものだけでなく、手作りできるように、麹や酒粕の種類も増えたような気がします。

 

甘酒は続けることが大切といわれていますが、そうなると手作りがオススメ。

手作り甘酒は栄養面でもコスト面でも良いことずくめですが、1回仕込むと大量に出来てしまうという欠点があります。

手作りの場合どうしても賞味期限が短くなりがちですから、短期間で飲みきれるように少量ずつ作れると便利ですよね。

 

ここを読めば、スープジャーを使って甘酒の少量の作り方と、長期間持たせる保存方法について理解を深められます。

 

手作り甘酒は痛みやすい

発酵食品は中で活動している微生物のおかげで、雑菌が増加する余地が少なく、傷みにくいです。

キムチだって冷蔵庫で何ヶ月も保ちますし、味噌なんかは常温で何年置いておいても平気です。

 

しかし、甘酒は同じ発酵食品でも少し事情が違います。

と言うのも、甘酒は人が美味しく飲めるように、発酵が途中で止められているからです。

発酵が中途半端なため、保管されているうちに、じわじわと甘酒の中の微生物が活動し、味が変化します。

 

賞味期限は「メーカーが味を保証している期間」ですから、保管しているうちにじわじわと発酵が進み味が変化する可能性がある甘酒は、発酵食品の中でも日持ちしちくいのです。

 

また、甘酒の中に含まれている微生物以外にも、腐敗を引き起こす雑菌の増加も考えられます。

 

発酵を起こす菌で甘酒全体を満たすことができないので、他の食品と比べて保存しにくくなっています。

>>腐敗と発酵の違いとは?

手作り甘酒の保存性はどう?

 

市販の甘酒は熱処理や保存料を使って賞味期限を伸ばしています。

自家製甘酒でも熱処理はできますが、あまり高温にすると、酵素など熱に弱い栄養は破壊されてしまいます。

 

店頭で購入できる市販の甘酒はほとんどが熱処理されていますから、せっかく手作りするなら火入れしない生甘酒にこだわりたいところ。

火を通さないある意味「ありのまま」の甘酒の味は、手作りならではと言えます。

 

しかし、火を通さないということは、甘酒の中の微生物を生きたままにする、ということ。

 

保管していても少しずつ発酵が進んでしまうので、できたてに比べると味の劣化が気になります。

市販品のように密閉することもできないので、雑菌が増加する心配もあります。

 

米麹と酒粕のどちらの甘酒かにもよりますが、火入れしない生甘酒であれば、冷蔵庫で

  • 米麹甘酒……1週間
  • 酒粕甘酒……3日間

を目安にして飲みきりましょう。

>>甘酒の日持ちを長くするには?

>>甘酒の火入れの効果とは!栄養や酵素はどうなる?

少量の甘酒にはスープジャーを使おう!

手作り甘酒の保存期間を見てどう思いましたか?

市販品の甘酒は短いものでもだいたい1ヶ月くらいですから、それと比べてもかなり短いですよね。

手作り甘酒は、美味しさ、栄養、鮮度ともに市販品よりも優れていますが、保存しにくいため、どうしても扱いづらさがあります。

 

作りやすい分量で仕込むと、できあがりの量がどうしても多くなってしまいますからね。

 

家の中で飲む人が少ないなどの理由で、毎日少しずつしか減らなければなくなる前に傷んでしまいます。

 

最後まで美味しく飲みきるために、甘酒の消費量が少ないご家庭では、短い期間で飲みきれる量で仕込むようにしましょう。

 

とは言え、よく見かける炊飯器の作り方では、容積が大きいので少量仕込もうとすると、温度が上がり過ぎて発酵がうまくいかないかもしれません。

少量には保温機能が高く、容積が小さいスープジャーを使った作り方がオススメです。

スープジャーを使った米麹甘酒の作り方

材料
米麹  80g
ご飯  80g
お湯  160g

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/2747296

  1. ご飯とよく馴染むように米麹をあらかじめよく解しておきます(面貌で袋の上からゴリゴリすると楽です)
  2. 小鍋にたっぷりのお湯を沸かす
  3. 沸騰したお湯の一部でスープジャーを満たして温めておきます
  4. スープジャーが温まったら、お湯を捨ててご飯と米麹を加えます
  5. ②のお湯に水を加えて65℃くらいに調整しておきます
  6. 65℃になったお湯を160ml分スープジャーに加えて、55~65℃くらいなのを確認します
  7. 蓋をしめて保温ケースや、タオルにくるむなどして10時間ほど温めます
  8. お米が柔らかくなって、甘くなっていたら完成です
  9. 飲まない分は別の容器に入れて冷蔵庫へ保存しましょう

米麹の保存方法

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甘酒の1日の適量は200mlほどですから、ご家庭によっては賞味期限までに米麹が使いきれないかもしれません。

確かに、使い勝手の良い生麹は賞味期限がだいたい3週間ほど。

甘酒の飲み方や、米麹のストックによっては賞味期限が過ぎても、残ってしまう場合があります。

 

しかし、乾燥麹は物によっては数ヶ月~1年持つとされているので、少しずつ使うにしても、傷む前に使いきれると思います。

 

一人分を少しずつ仕込む場合は、乾燥タイプの方が何かと気を使わずに保管できます。

生麹にこだわりたい場合や、乾燥タイプでも、賞味期限までに使いきれなさそうなら、冷蔵庫ではなく、冷凍庫で保存しましょう。

冷凍庫であれば、3ヶ月は持つようになります。

 

米麹の中には、コウジカビが生きているので、冷凍庫に保管して大丈夫なのか?と心配になる方も安心してください。

 

確かに麹は温度によって状態が変化します。

 

70℃以上の高温であれば、破壊され失活しますが、低温なら大丈夫です。

冷凍庫の中では麹は休眠に入るだけで、適温になれば目覚めて活動を始めます。

 

ただし、何度も冷凍と回答を繰り返すと、いくらなんでもコウジカビそのものが弱ってしまいます。

仕上がった甘酒の味も落ちてしまいますから、冷凍と解凍を繰り返さなくて良いように、1回分ずつ小分けにして凍らせましょう。

 

甘酒を仕込むときにもコウジのダメージとならないように、自然解凍する必要があるので、予め冷凍庫から出しておくとスムーズに作り始められます。

まとめ

いかがでしたか?

 

米麹の甘酒はブームがきっかけで見かけるようになったもの。なんだかんだ言っても発酵食品ですから、どうしても人を選びます。

 

しかし、甘酒が栄養満点で、美容と健康に嬉しいパワーを秘めているのは事実。

いくら自分しか飲まないからと言って、諦めるのはもったいないですよね。

スープジャーを使った作り方は、材料を入れた後は決まった時間発酵させるだけでできる手軽さが魅力。

 

炊飯器を長時間占領することもないので、仕込むタイミングも選びません。

手が空いたときに、ぱぱっと仕込めるので、甘酒初心者にもオススメです。

 

以上、「甘酒を少量で!スープジャーの作り方を紹介」でした。

>>甘酒は水筒で持ち運びできる?