甘酒をレンジで温めても酵素は大丈夫?

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このページでは、甘酒のレンジの温め方と酵素とについて紹介しています。

 

寒い季節はレンジが大活躍!

冷えた体に、温かい甘酒が芯まで染みます。

 

温かくして飲むものとのイメージが強い甘酒ですが、一方でレンジで温めると酵素などの栄養が失われるとの噂も耳にします。

 

豊富な栄養を目的にして口にしている人が多いと思いますから、せっかくならできるだけ効果的に飲むようにしたいですよね。

 

実際のところ、レンジで温めると甘酒の酵素はどうなるのでしょうか?

これを読むと、甘酒の栄養と熱との関係と、レンジを使った効果的な温め方についての理解が深められます。

 

甘酒を温めると効果がなくなる?

  • 甘酒は
  • 美肌
  • 美白
  • ダイエット
  • 安眠

などなど、女性に嬉しい効果がたくさん。

 

各種メディアで紹介されることも増えましたから、健康や美容効果を狙って飲み始めた人も多いのではないでしょうか。

甘酒を飲むことで得られる効果は、甘酒に含まれる様々な栄養のおかげです。

 

しかし、栄養も、熱に弱い、強い、水に溶ける溶けない、など性質が異なります。

 

ですから、甘酒に含まれる栄養の中には熱に弱いものがいくつかあるため、温めて飲むと効果がなくなる、と言われているのです。

具体的には、甘酒に含まれている酵素もその1つです。

酵素とは

 

酵素とは、細胞の修復、ターンオーバーから、エネルギーの生成、食べ物の消化まで、体に起こる代謝全てに関わるタンパク質のこと。

 

私たちの体は常に何らかの活動を行っていますから、酵素は生命維持に欠かせない重要な物質と言えます。

酵素は役割ごとに大きく分けて体に入ってきた食べ物を消化する消化酵素と、細胞の修復や入れ替えを行う代謝酵素に分けられます。

 

代謝も消化も健康を維持するために大切な作業ですが、

  • 体調不良
  • 消化に負担がかかる食事

など、体に負担がかかるような要素が加われば、トラブルを解決すべく、大量に酵素が消費されます。

 

大量の酵素が消費されれば、通常の活動に使われる分が減ります。

 

体内の酵素不足が起きるわけですね。

 

酵素は緊急性の高いところから使われますから、肌や髪など、美容は後回し。

酵素不足が肌荒れや髪の質に影響を与えるというのは、これが理由です。

甘酒をレンジで温めると酵素はどうなる?

長年冬の飲み物として親しまれてきたこともあって、甘酒は温めて飲むのが一般的。

女性にとって冷えは大敵ですから、体の中から温めるためにも良いですが、あまりにもアツアツにすると酵素は破壊されてしまいます。

 

酵素は60℃以上の高温になると破壊されてしまいますから、活動している酵素をそのまま取り入れたい場合は、温めるにしても60℃以下にして飲みましょう。

 

レンジはほんのちょっとのつもりでも、あっという間にアツアツになります。

 

ただ温かい飲み物を飲みたいだけなら便利ですが、酵素を破壊しないように程よく温める場合は少し手間がかかります。

レンジにもよりますが、1分ほどの温めで十分。

ご家庭によっては一度に1分かけると、高温になりすぎる場合は、加熱時間を短くするか、30秒ずつ2回に分けると適温に温められます。

 

1分はあくまでも目安に、お手持ちのレンジに合わせて温め方を工夫してください。

>>甘酒の酵素を破壊しない電子レンジの温め方

>>甘酒の発酵とは?温度管理は厳密にしなきゃダメ?

市販の甘酒で酵素は取れる?

市販の甘酒は清涼飲料水の商品区分で販売するため、製造ラインで「火入れ」と呼ばれる高温処理されています。

 

ですから、私たちの手元に届く頃には既に酵素が破壊されています。

温め方に配慮がいらないために楽ですが、栄養面ではどうしても劣ってしまいます。

市販の甘酒は飲む意味がない?

市販や手作りで熱処理された甘酒は確かに酵素が破壊されています。

活きたままの酵素を摂取することはできません。

 

しかし、だからと言っての無意味がないのか、と言われればそれも違います。

 

なぜなら、甘酒は発酵食品。

酵素を生み出した微生物が発酵で分解、生成した栄養の塊です。

熱処理で酵素が失われても、その他の栄養は残っています。

 

発酵食品ならではの栄養がたっぷりなのは変わらないので、市販品でも健康や美容に良い影響は与えられます。

>>甘酒の市販と手作りの違いとは?スーパーで買えるオススメ

栄養面では手作りがベスト!

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甘酒そのものが栄養豊富とは言え、せっかくなら酵素にもこだわりたいところ。

 

市販品で酵素が活きたままの生甘酒を探そうとすると、お取り寄せ商品になりますから、どうしても高額ですし、賞味期限も短いです。

毎日続けるには地味に負担となってしまいます。

 

ですから、酵素にこだわった甘酒を飲むなら、手作りがイチバン!コツを掴めば簡単にできますから、継続して飲みたい方はチャレンジしてみてください。

酒粕甘酒の作り方

材料
酒粕  35g
水   250ml
砂糖  お好みで大匙1程度
  1. 水を沸騰させます
  2. ①に酒粕を10分ほど浸してふやかします
  3. ②が柔らかくなった頃、もう一度火にかけて酒粕をしっかり溶かします
  4. お好みで砂糖や塩で味を調えて完成です

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/2510629

米麹甘酒の作り方

材料
米麹  300g
お米  1合
お湯  500cc
  1. お米に大目の水を加えて柔らかいお粥を炊きます
  2. 塊タイプの場合は、お粥を炊いている間に米麹を丁寧にほぐします
  3. ①が炊き上がったらお釜を開けて保温スイッチを切ります
  4. お粥をかきまぜて70℃になるまで冷まします
  5. お粥を冷ましながら60℃弱のお湯を用意します
  6. ②の米麹を加えて60℃弱になるようにしたら、⑤のお湯を加えます
  7. 改めて保温スイッチを入れて、布巾を被せたら蓋を開けたまま発酵させます
  8. 5時間ほど経った頃、しっかり甘味がでていたら出来上がりです

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/1584029

>>手作り甘酒を日持ちさせるには

まとめ

いかがでしたか?

 

甘酒はもともと発酵食品ですから、微生物が作り出した栄養満点。

それほど酵素にこだわらなくても、栄養補給に優れています。

毎日続けて飲むことで、健康や美容に嬉しい効果が実感できるでしょう。

 

しかし、もっと効率よく甘酒の栄養を取り入れたいなら、酵素にもこだわりたいところ。

酵素は熱に弱いですから、アツアツにしては温め過ぎになってしまいます。

 

酵素が破壊されない60℃は、手で持っても丁度良いくらいのほんのりした温かさが目安です。

お正月の振る舞い酒でお馴染みの、カチカチにかじかんだ体を溶かすような美味しさはありませんが、時間をかけて飲むことで十分温まります。

 

ゆるゆると体の奥から広がる仄かな温かさは、甘酒の新たな魅力となるでしょう。

以上、「甘酒をレンジで温めても酵素は大丈夫?」でした。

>>甘酒を酵素や栄養を守りながら鍋で丁寧に温める方法!