甘酒を電子レンジにかけても栄養を保つコツとは?

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寒い季節に生姜を加えた温かい甘酒って、良いですよね~。

美味しいだけでなく、体をポカポカにしてくれます。

 

買ってすぐなら良いですが、自宅でゆったりと飲む場合、どうしても電子レンジなどで温めることになると思いますが、甘酒は加熱すると栄養が失われる危険性があります。

栄養をキープしつつ、温かい甘酒を楽しむにはどうしたら良いのでしょうか。

 

甘酒の栄養とは

寒い季節に、縁日や初詣で体を温める飲み物だった甘酒が、その高い栄養から「飲む点滴」と呼ばれ注目されています。

具体的に甘酒にはどんな効果が期待されるのでしょうか。

美肌効果

日常的に麹を扱い、日本酒を作る杜氏さんたちの手がきめ細やかで美しいのは、有名なエピソードですね。

これは、日本酒を醸す麹に含まれる、麹酸と言う成分のおかげ。

 

甘酒も、日本酒と同じように麹によって醸されるので、麹酸が豊富。

甘酒から麹酸を補給することで美肌効果が期待できます。

飲むだけでなく、洗顔の後化粧水の代わりに塗ったり、パックしてもツルツルになれます。

保湿効果

 

酒粕、麹、どちらの甘酒にも豊富に含まれているビタミンB群は、体を構成するタンパク質の代謝をサポートする役割を担っています。

つまり、髪や肌を作るタンパク質だけでなく、ビタミンBを一緒に摂ることで、代謝を促せるのです。

 

甘酒には、タンパク質とビタミンB群の両方が含まれています。

タンパク質の代謝を促して、ツヤツヤしっとりの健康な髪と肌を維持するのにぴったりの飲み物です。

>>甘酒で美肌に?洗顔にも使えるの?

ダイエット効果

甘酒は、100mlあたり81kcalと低カロリーながら、ブドウ糖が含まれているので満足感が得られやすい特徴があります。

飲む点滴と呼ばれるほどバランス良く栄養が含まれることで、ダイエットにありがちな栄養不足の心配が少なくなるのも嬉しいですね。

スムージーに混ぜて、より満足感UPを狙うのもgood。

アンチエイジング効果

麹が醸すことで発生する酵素は、100種類以上!

 

酵素は、食べ物の消化から、体の細胞の代謝まで、私たちの命を維持するためになくてはならない物質です。

あらゆる場面に必須なので、私たちの体内で、酵素は常に大忙し。

 

甘酒で酵素を補うことで、体内の酵素を別に回せるようになるので細胞の修復や、分裂がスムーズになります。

結果、古い傷ついた細胞が少なくなり、アンチエイジング効果が期待できます。

便秘改善

甘酒には、食物繊維だけでなく、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖がたっぷり。

腸内環境が改善されて、お通じが良くなる効果があります。

ヨーグルト感覚で毎朝飲めば手軽にお通じのリズムが改善できるかもしれません。

免疫力アップ

人の免疫力の7割以上が、腸に集中していると言われています。

ですから、冷えたり、便秘になったりすることで、腸内環境が悪いと言うのは、免疫力が下がり体調を崩しやすい状況。

甘酒で腸内環境が整えば、免疫力がアップして病気に強い体作りに役立ちます。

甘酒は温めると栄養がなくなる?

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お正月や、節分など寒い季節に神社仏閣で振る舞われるため、温かい物とのイメージが強い甘酒ですが、もともとは冷やして夏に楽しむものでした。

実際に、俳句では甘酒は夏の季語。江戸時代には夏に涼むための飲み物として、親しまれていたのです。

 

冷たいのと温かいの、どちらが美味しいかは好みですが、栄養面では冷たいままの方が効率良くなります。

 

と言うのも、甘酒の栄養のほとんどは酵素なのですが、酵素は熱に弱く加熱し過ぎると栄養が失われてしまうからです。

美容効果や、ダイエット効果がたっぷりなビタミンと一緒になくなり、ただの飲み物になってしまう、と言うわけですね。

 

栄養面では加熱しないのがベストですが、甘酒は発酵食品。

火を入れないままでは発酵がどんどん進んで、最終的にはお酢のように酸っぱくなってしまいます。

 

市販の甘酒は、出来上がってから工場を出て私たちの手元に届くまでどうしても時間がかかります。

加熱は、衛生面だけでなく発酵を止めて美味しさをキープするために、大切な工程なのです。

 

ですから、程よく発酵が進んだ頃を見計らってすぐに飲める、と言う点で、加熱が必要ない手作りの甘酒が栄養面ではベスト。

 

冷蔵や冷凍で保存して、温め直して飲む場合も、麹の甘酒は60℃、酒粕は40℃までにして温め過ぎに注意すれば、味を楽しみながら栄養面でも言うことありません。

 

もちろん、火入れしないことで発酵はどんどん進みますから、作り過ぎには注意して、酸っぱくなる前に飲みきるようにしましょう。

>>甘酒をレンジにかけると酵素はどうなる?

まとめ

いかがでしたか?

飲む点滴の名に誰しもが納得がいくほど、様々な効果があるとされる甘酒ですが、その栄養を効率よく摂取するには、温度管理が大切。

 

面倒に思うかもしれませんが、今はスーパーでも簡単に麹が手に入ります。

作る手間もかかりませんから、甘酒を頻繁に飲む習慣がある人は、一度手作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

以上、「甘酒を電子レンジにかけても栄養を保つコツとは?」でした。

>>甘酒を少量で楽しみたい!スープジャーでの作り方