甘酒が嫌いな人!飲めるようになりたい
このページでは、甘酒嫌いな人が飲めるようになるためのポイントについて紹介しています。
寒い季節の期間限定の飲み物だった甘酒ですが、隠されていた栄養がメディアに紹介され、美容や健康に意識が高い女性たちを中心にブームになっています。
栄養たっぷりで、体にも美容にもいいことずくめと聞けば、誰だって飲んでみたくなりますよね。
しかし、甘酒は発酵食品の一種。
味が独特なので好みが別れますから、嫌いな人が出てきます。
味が嫌いだからって、体に良いことが分かってるのに飲まないのはもったいない、なんとか飲めるようになりたいと考える人も多いでしょう。
一口に甘酒と言っても、物によって味は全然違いますし、様々なアレンジレシピも開発されています。
好きになれないのは、自分に合う甘酒に巡り会えていないだけかも。
甘酒のどこが苦手なのか、詳しく分析しながら少しでも飲めるように目指します。
甘酒が嫌いな人に多い理由は?
甘酒の味や匂いは好みが別れますから、苦手な人の中には子供の頃飲んでから何年も口にしていないことも珍しくありません。
多くの人が苦手と感じる代表的なポイントを見ていきましょう。
臭いが嫌い
甘酒は発酵食品ですから、一般的な食品に比べると独特な匂いがあります。
納豆、味噌、醤油なんかもそうですよね。
好きな人にとっては食欲そそりますが、嫌いな人にとっては何とも言えない不快な臭いです。
甘酒の種類ごとの匂いの特徴はどんなものなのでしょうか。
米麹甘酒の場合
米麹甘酒は、米麹に含まれるコウジカビがお米を発酵することで作られます。
ですから、米麹そのものの臭いによって甘酒の風味が大きく変わります。
- 靴下
- カビ臭い
- 栗の匂い
なんて表現されているようです。
栗はともかく、靴下やカビ臭いなんて、お世辞にも良い香りとは言えません。
米麹の管理は蔵元によって全然違います。
伝統を重んじる歴史ある蔵元の中には、長年培った風味や菌を付着させるため、麹を育てる室蓋と呼ばれる入れ物を洗わず、何度も使い回しするところも。
もちろん、自分と相性が良いところの麹であれば、良い匂いに感じますが、そうでなければどうしようもありません。
嫌気臭と呼ばれて、香辛料でごまかしたり、他の飲み物で薄めても気づいてしまうんだとか。
もったいないですが、相性の悪い米麹や甘酒を引いてしまったら、運が悪かったと思って、捨てましょう。
必ずしも創業云十年のこだわりの米麹や甘酒が間違いない、と言えないところも甘酒の奥深さと言えそうです。
酒粕甘酒の場合
酒粕甘酒は、酒粕とお米を煮溶かして、砂糖で味を調えるだけのシンプルな飲み物。
シンプル故に、酒粕の味がダイレクトに表面に現れます。
酒粕とは、そもそも日本酒を仕込むプロセスの中で出る廃棄物。
お米など、日本酒の材料となる固形物を絞り固めた出涸らしのような物なので、「お酒のかす」と呼ばれています。
製造の過程で取り除かれたものと言えども、酒粕には日本酒が染み込んでいます。
アルコールの強さは製品によって異なりますが、物によって8%近くになるんだとか。
ですから、甘酒にすると一気に日本酒ならではのお米と、アルコールの風味が全面に出てきます。
お酒が苦手な人は、ほとんど全員アルコールと日本酒の臭いどちらも苦手。
酒粕甘酒は温かいまま飲むことが多いですから、日本酒の風味が強まります。
子供の頃に酒粕甘酒を飲んで苦手意識を持った人は、このタイプが多いのではないでしょうか?
もしも、子供の頃に飲んで酒粕甘酒が苦手だと思っていても、今日本酒が飲める方は試してみてください。
嘘のように美味しく飲めるかもしれません。
粒々が嫌い
甘酒は米麹、酒粕どちらから作られる場合でも、お米が欠かせません。
米麹や酒粕そのものにもお米が含まれていますから、どうしても粒々があります。
飲み物は喉ごしも美味しさのうち。
タピオカなど、食感を楽しむ飲み物も流行していますが、お米の粒々感が喉にひっかかって飲みにくいと感じる人も多いです。
粒々が気になるなら、少し大変ですがミキサーやブレンダーにかけると簡単に滑らかになります。
粒がない市販品も多いので、その中から選んでも良いでしょう。
甘酒の甘さ
甘酒の美味しさと言えば、独特な甘さ。
米麹の甘酒では、発酵でお米から甘味が引き出されているので、砂糖には出せない柔らかな甘味が特徴です。
しかし、慣れ親しんだ砂糖の甘さではないからこそ、好みが別れるポイントにもなります。
甘過ぎる
甘酒の甘味が嫌われる理由として多いのが、甘過ぎると言うもの。
米麹甘酒の甘さは何度も言って入る通り、コウジカビがお米からどれくらい甘味を引き出したかによって決まります。
もう少し詳しく説明すると、糖化と呼ばれ、コウジカビがお米のデンプンを人が甘味として感じやすいブドウ糖へ変化させる働きです。
この糖化は発酵時間で行われますが、どの米麹がどれくらい働いたかによって進み具合が変わってきます。
温度、麹の種類、発酵時間、お米の硬さでも糖化の進行具合は変化しますから、米麹を同一の温度と時間で発酵させたからと言って、画一的に同じ甘味になるわけではありません。
それほど、甘味の調整は難しいのです。特に、手作り甘酒の場合、発酵不足で腐敗したりお米がカチカチでは困りますから発酵時間が長くなりがち。
そのためお米の糖化が進み、丁度良い甘味を通り過ぎてしまうことがあります。
甘味が薄い
逆に甘味が薄すぎるパターン。
手作りだろうが、市販だろうが、米麹甘酒からしっかり甘味を引き出すためには十分に糖化させる必要があります。
しかし、小さなコウジカビに材料全体からしっかり甘味を引き出すには、適切な発酵をしていても時間がかかります。
手作りの場合、長いと10時間前後にものぼることも。
ヨーグルトメーカーなど、発酵専用の機器で作っている場合はともかく、炊飯器のような一般的な調理家電をそんなに長時間甘酒で占領できません。
また、甘酒の仕込みに慣れないうちは、仕上がりが気になってつい早めに発酵からあげてしまうこともありますね。
大量生産の市販品もできるだけ短時間でたくさん作りたいので、物によっては発酵が不十分なことも。
そのままでも甘いはずの米麹甘酒に甘味料が含まれていることがあるのは、このためです。
甘酒が飲めるようになるかも?対策とは
風味が独特で飲みにくいイメージが強いですが、少しの工夫で、印象がガラリと変わります。
どこが気になるかによって、適切な対策をすることで、一気に飲みやすくなるかもしれません。
火入れする
火入れするとは、要するに加熱処理のこと。
手作り甘酒の、特に米麹甘酒は栄養面を優先させるため、火入れせずにそのまま飲む生タイプがメジャーです。
加熱処理することで、酵素など、熱に弱い栄養は破壊されてしまいいますが、その変わり甘酒独特の風味がマイルドになります。
コウジカビのカビ臭さが和らぎ、飲みやすくなるだけでなく、甘酒の素材そのものも旨味が引き立ちます。
また、アルコールを飛ばす効果もあるので、酒粕甘酒にも有効です。
こんなタイプに向いています
- 酒粕甘酒、米麹甘酒が臭い
違う米麹甘酒を飲んでみる
米麹甘酒の味や風味は、米麹によって変わってきます。
材料に加えた米麹によって、甘酒が美味しくも不味くもなります。
もしも、一種類だけ飲んだだけで「合わない」と感じたのであれば、単純に米麹との相性が悪かっただけかもしれません。
同じ米麹甘酒でも香りや味がガラリと変わりますので、いくつか試してみてはいかがでしょうか。
こんなタイプに向いています
- 米麹甘酒が臭い
- 粒々が嫌い
手作り甘酒にしてみる
発酵でお米から甘味を引き出すには、長い時間がかかります。
ですから、市販の甘酒は効率的に製品を生産するため、発酵で足りない甘味を甘味料で補っていることがあります。
米麹甘酒にも関わらず、人工的な水飴のような甘さ感じることがあるのはこのため。
発酵だけでしっかり甘い甘酒は、生産効率が悪いためどうしても高価。
甘味料を加えずに、お米だけで十分甘い甘酒を楽しむのは、手作りならではの贅沢と言えます。
米麹甘酒の甘味の基になるブドウ糖は、砂糖よりも甘さが弱いのが特徴。
しっかり甘いとは言われながらも、砂糖よりもすっきりした味が楽しめます。
また、酒粕甘酒は砂糖で味が調整されますが、これも手作りなら好みに合わせて甘味の強さが変えられます。
砂糖以外に、蜂蜜やメープルシロップなど、自然の甘味料を使えば栄養面でもGood。
どちらにせよ、自分の舌に合わせて甘味を変えられるのが、手作りの醍醐味です。
こんなタイプに向いています
- 甘酒が甘い
- 甘酒が薄い
他の液体で薄める、割る
ミックスジュースは、ベースの飲み物の美味しさプラス違った味わいが楽しめる飲み方ですよね。
それと同様、甘酒も他の飲み物と組み合わせることで、一味違う美味しさが出てきます。
甘酒の濃度が薄まるため、独特の風味が弱まり、苦手な人にとって飲みやすくする効果もあります。
王道な割り方としては
- 牛乳
- 豆乳
- コーヒー
- ジュース
- カルピス
- お湯割り
などが有名ですが、レシピを検索すると他にも色々な割り方が紹介されています。
お好みで新しい割り方にチャレンジしてみるのも楽しいでしょう。
こんなタイプに向いています
- 酒粕甘酒が臭い
- 酒粕甘酒が臭い
- 甘過ぎる
まとめ
いかがでしたか?
甘酒は発酵食品ならではの味や香りがあります。
それがいきなり好みに合えば良いのですが、そうでないことも少なくありません。
特に、米麹甘酒は最近のブームで広く知られるようになりました。
ごく最近初めて飲む場合も多いので、慣れるまで飲みにくさを感じる人も多いです。
飲みやすくなるような工夫をしながら、楽しんで健康や美容のサポートに役立てましょう。
以上、「甘酒が嫌いな人!飲めるようになりたい」でした。