甘酒で便秘改善に飲む時間はいつがいい?タイミングは?
お腹が張って苦しい、肌荒れが心配など、症状が多岐に渡り、なかなか改善しない便秘。
頑固な便秘を改善するのに、甘酒が役立つかもしれません。
飲んで美味しい甘酒で、苦しいお腹がすっきりしたら言うことナシですよね。
もちろん、ただやみくもに飲むだけで治すのでは、症状が改善できなかったり、効果を得るのに時間がかかります。
少しでも早く便秘改善するために、飲むタイミングや期間を工夫するのが効果的です。
甘酒が便秘に良いのはなぜ?
甘酒は便秘に良いと評判ですが、その理由はも気になりませんか?
体に入ってから便秘にどのように作用するかを知っておくと、甘酒の便秘解消効果への理解が深まります。
「なんとなく便秘に良い」と思っているよりも意識が変わり、積極的に甘酒を飲みたくなります。
善玉菌のエサになるオリゴ糖
米麹の甘酒に含まれている栄養の中で、たびたび注目されるのが、オリゴ糖です。
オリゴ糖とは、腸に届いて善玉菌のエサになる働きがあります。
便秘改善のためには、腸内環境を整えることが大切とよく言われていますよね。
腸で働く善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つの勢力適正なバランスで活動することで、腸内環境は守られ、排便もスムーズに行われます。
逆に、便秘になるということは、3つの菌の勢力バランスが崩れ、悪玉菌が活発になっているということ。
ですから、発酵食品で善玉菌が豊富に含まれてるため、ヨーグルトも便秘改善に良いとされているのです。
胃酸に負けずに腸へ届く強い乳酸菌などが含まれている商品もあって、便秘に悩む人は試してみた経験もあるのではないでしょうか。
しかし、ヨーグルトだけでは、なかなか便秘は改善されません。
なぜなら、腸内細菌にはおびただしい種類がおり、食品からたった数種類の善玉菌が補給されたとしても、相性の悪い悪玉菌や日和見菌に撃破されてしまい、勢力バランスが変わらないからです。
その点、オリゴ糖はそのものが栄養源となり、善玉菌全体の総数をバランス良く増やします。
特定の数種類の善玉菌が極端に増えるわけではないので、腸内細菌の勢力図が整いやすく、整腸作用が高いのです。
水溶性食物繊維で便が柔らかくなる
米麹も酒粕の甘酒もどちらも食物繊維がたっぷり含まれていますが、米麹の甘酒は特に水溶性食物繊維が豊富です。
水溶性食物繊維は、オリゴ糖と同じように腸内環境を整えて、便を柔らかくする効果があります。
実は、正常な便は水分が60%も占め、柔らかいのが特徴。
そのため、それほど力まなくとも腸の排泄運動でするっと外部に出るので、肛門への負担がかかりません。
一方、何日も外に排泄されずに便が留まっていると、腸に水分が吸収されどんどん硬くコロコロしてきます。
腸の運動でもなかなか動かないので、お腹に力を入れて外に排泄する必要があり、肛門への負担も大きくなりがち。
便秘が悪化すると痔になりやすいのは、腸の中で便が凝り固まって動かなくなるからなのです。
水溶性食物繊維が腸に届けば、どろどろになって腸に届いたときに便を柔らかくします。
腸の排泄運動でも動きやすくなり、便秘改善効果が期待できます。
不溶性食物繊維が豊富
米麹の甘酒に水溶性食物繊維が豊富な一方、酒粕の甘酒には不溶性食物繊維がたっぷり。
不溶性食物繊維とは、消化に時間がかかるため、腸に到達したときに水を吸収して膨張し、便のかさを増やします。
食べる量が少なくて便が作られなければ、排泄に必要な便が溜まるのに時間がかかり、その間に腸内環境が悪化することがあります。
不溶性食物繊維は、野菜に多いという話をよく耳にしますが、野菜は多くが90%以上が水分。
残りの10%弱にビタミンや食物繊維が含まれているだけなので、便秘改善のための量を食べようと思うと、大量に必要になってきます。
食物繊維の確保には、穀類からの摂取が効率が良いのです。
酒粕の甘酒には、お米も含まれており、不溶性食物繊維が豊富。
しかも、消化効率が良く、90%以上の吸収率を誇っていますから、少量でも便秘改善のための食物繊維が確保できます。
便秘にいい甘酒の飲み方は?
甘酒は便秘解消に効果的な飲み物ですが、下剤のように便に直接働きかけるものではありません。
飲んだその日のうちにお腹がすっきりすることは少ないでしょう。
便が排泄されやすい環境を整えるために、ある程度の時間は必要です。
甘酒の栄養が吸収され腸内環境が整うのに3日ほどは必要と言われているので、少なくとも効果が実感できるまでそれくらい時間がかかるもの、という気持ちで飲み続けましょう。
飲む量はどうする?
体にいいから、とつい沢山飲みたくなりますが、栄養満点な分、甘酒はカロリーが高め。
100mlで81kcalあり、200mlにもなれば、お茶碗に軽く1杯分と同じくらいのカロリーになります。
コーラが100mlで50kcalですから、いかに甘酒が高カロリーかわかります。
お水のようにがぶがぶ飲むのは控えましょう。
だいたい1日200mlを目安に、便秘がなかなか改善されないからと言って、焦って飲み過ぎないようにしてください。
飲むタイミングはいつがいい?
甘酒は飲むタイミングによって、狙える効果が変わってきます。
便秘の場合は、睡眠中に空っぽになって休んでいた消化器官の動きを活発にするために、朝飲むのがオススメ。
朝に排便のリズムが作れる、という意味でも効果的です。
ただし、甘酒は安眠効果もありますから、夜のリラックスタイムにも飲みたいという場合もあるでしょう。
そういう場合は、カロリーオーバーを防ぐためにも、朝と夜100mlずつ2回に分けて飲めば、良いとこ取りが狙えます。
もしも物足りなければ、牛乳やお湯割り、サイダー割りなどでかさ増しして、一味違った甘酒を楽しむのもオススメです。
甘酒の効果をサポートする生活習慣
便秘の原因は単一ではなく、いくつもの要因が複雑に積み重なって、引き起こされる場合が多いです。
甘酒で栄養面から腸内環境をサポートしても、それだけでは効果は限定的。
生活習慣を改善して、甘酒をパワーアップさせましょう。
十分な睡眠を確保する
消化器官や血液の流れなど、広く体をコントロールする自律神経は、もちろんお通じ状況にも関わっています。
睡眠不足で自律神経が乱れれば、腸内環境が悪くなる要因になるので、必要な栄養が確保できていても便秘になる可能性が高まります。
何かと忙しく、人によっては気づいたら日付を跨いでいることも多いでしょうが、十分な睡眠を確保できるように心がけましょう。
もしも寝付きが悪い人は、眠る前の甘酒が役立つかもしれません。
朝食を食べる
朝食はその日の活動に使うエネルギーを確保する以外にも、寝起きの腸を動かす働きがあります。
朝食のメニューによっては、甘酒のように腸内環境改善のための栄養補給にも役立ちますから、腸を動かすのとダブルの効果で便秘改善に役立ちます。
朝食を抜けば昼間でエネルギー不足で集中力が続かず、昼食までの午前中の作業効率にも悪影響。
朝食を食べない人は、少しずつでも良いので食べる習慣をつけるようにすると良いですね。
トイレのための時間を用意する
朝は1分1秒でも長く寝ていたいもの。
しかし、ギリギリまで眠りすぎて、朝食どころか、トイレの時間すら危うい、ということはありませんか?
お通じは、トイレにいくリズムをつけることで決まった時間にくるようになります。
ですから、出る出ないに関わらず、毎日決まった時間にトイレに座る時間を作ることが大切です。
5分でも良いので少しだけ早く起きて、トイレタイムを設けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
甘酒は薬のようにその場で飲んで、すぐに効果が表れるものではありません。
便秘改善を一時的なものにしないためにも、甘酒と生活習慣の改善を合わせて続けていきましょう。
もちろん、甘酒を飲む時間や、生活習慣の改善をこだわりすぎては負担が大きくなり、続きません。
無理なく続けるためにも、できるところから少しずつ始めましょう。
以上、「甘酒で便秘改善に飲む時間はいつがいい?タイミングは?」でした。