甘酒でおならの臭いを根本から解決?
このページでは、甘酒はおならの臭いを改善するパワーを持つか、について考えています。
なんとなく「おならは臭いもの」とのイメージを持ちやすいですが、実際はそのときによって臭いが全然違います。
びっくりするくらい臭いときもあれば、全然臭いがしないときも。
お尻から出るものですから、やはり腸内環境が関係しているような気もします。
甘酒は数ある効果の中でも、腸内環境を良くすることが期待できる飲み物。
「おならの臭い改善にも、効果があるのでは?」と言うことで、おならの臭いのメカニズムと、対策についてまとめてみました。
おならの臭いのメカニズムとは
私たちの腸内には、3万種類1,000兆個、重さにするとなんと2kgもの腸内細菌がひしめきあっています。
日和見菌、善玉菌、悪玉菌の3種類に分けられる菌が、食品から最後の栄養を搾り取ってくれているわけです。
最近よく聞く「腸内環境が良い状態」と言うのは、3種類の菌がバランスよく活動していること。
食べ物の絞り粕や、体内の老廃物である便の排泄もスムーズなので、臭いが強いガスも発生しません。
おならが出ても、唾と一緒に飲み込む空気や、善玉菌が活動するときに発生する発酵臭のみなので、ほとんど臭いは気になりません。
ところが、腸内環境はちょっとしたことで悪化します。
肉が多いメニューが重なったり、ストレスがかかったり、女性の場合は生理前後などなど。
人によって理由はまちまちですが、腸内環境が悪化すると、一気に悪玉菌の勢力が強まります。
すると、消化に時間がかかる肉などを腐敗させ、
- 硫化水素
- アンモニア
- インドール
- スカトール
などの有害物質に変化させます。
アンモニアや硫化水素は、毒性と臭いともに有名な物質。
少量でも臭いが強烈なおならが出る、ということは体内で有害物質が発生しているサインでもあったのです。
もちろん、有害物質なので臭いだけでなく、健康にも悪影響が出てくる可能性があります。
と言うのも、悪玉菌が肉を腐敗させて生成する物質の中には、大腸ガンを引き起こすものがあるから。
特に、女性の死因トップに挙がっている病気ですから、便やおならが日常的に臭い、という方は要注意です。
腸内環境を整えよう
おならが臭いのは悪玉菌の動きが活発になっていることが考えられます。
悪玉菌の働きを抑えるためには、最大勢力である日和見菌を善玉菌の味方にするしかありません。
日和見菌は最大勢力でありながら、主体性がなく、悪玉菌と善玉菌の勢力が強い方の味方になります。
ですから、腸内環境を整えておならの臭いを改善するには、善玉菌を増やして日和見菌の力を借りるのが一番の近道です。
腸内環境を整えるなら甘酒!
甘酒は腸内環境を整えるのにぴったりの飲み物です。
口コミの中にも、甘酒を飲み始めて頑固な便秘症だったのが毎日するする出るようになった、と言うものも見かけます。
便秘とは、腸の中でいつまでも留まって腐敗している状態。
悪玉菌が勢力を広げているということなので、甘酒で腸がキレイになれば善玉菌を活性化させるのに有効です。
オリゴ糖が善玉菌の栄養に
甘酒はオリゴ糖と言う糖分が多く含まれています。
オリゴ糖とは、糖分の中でも比較的消化吸収されにくく、腸にまで届いて善玉菌のエネルギー源となる特徴があります。
善玉菌に整腸作用があるなら、ヨーグルトやその他の発酵食品で腸内細菌を補給するのが手っ取り早そうですよね?
実際、ヨーグルトは便秘改善に効果があると言われています。
しかし、話はそれほど簡単ではありません。
なぜなら、腸内細菌の種類は3万種類なのに対し、ヨーグルトに含まれている善玉菌はせいぜい1~2種類。
腸内細菌にも相性がありますから、ヨーグルトで補給した善玉菌だけでは、活性化した悪玉菌と日和見菌をカバー仕切れません。
ヨーグルトの乳酸菌のみで腸内環境を整えようとすると、無理が出てきてしまいます。
一方、オリゴ糖ならエネルギー源として、腸で働く善玉菌全般をバランスよく増やせます。
善玉菌がオリゴ糖を発酵して分解すると、腸内のPH値が悪玉菌の苦手な酸性に傾きます。
悪玉菌の活動が弱まるので、日和見菌も善玉菌の味方になり、腸内環境改善をサポートします。
食物繊維で便秘改善
腸内環境の悪化が便秘を引き起こすことは有名ですが、逆な便秘が腸内環境を悪くするパターンもあります。
なぜなら、便が長く留まると悪玉菌が腐敗させ、有害物質を生成する源となってしまうからです。
朝は、お手洗いにゆっくり座る時間が惜しいかもしれませんが、スムーズなお通じのためにも、規則正しいトイレの間を確保しましょう。
食物繊維は便秘改善の効果が有名ですが、腸をキレイにする役割もあります。
食物繊維は2種類あって、それぞれ役割が異なります。
不溶性食物繊維……スポンジのように水を吸収して、便のかさまし効果があります。少食で、排便のために十分な便の量が確保できない人にこ有効です。
このように、どちらも排便にとって大切な役割をになっているので、片方を摂取していれば便秘改善されると言うわけではありません。
甘酒は米麹のものは水溶性食物、酒粕のものは不溶性食物が特に豊富に含まれています。
一般的に、水溶性食物はフルーツや海藻、不溶性食物は野菜に多いですから、自分の便秘や食生活に合わせての見分けるのがオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
おならは、腸内環境の良し悪しを確かめる基準にもなります。
おならが臭いのは恥ずかしいですから、エチケット面ばかりに意識が向きやすいですが、腸内で悪玉菌が活性化しているサイン。
腸内環境悪化は便秘や肌荒れ、もっと深刻な病気にまで発展する可能性がありますから、健康のためにも、根本的な解決を目指したいですね。
甘酒は腸内環境を整える栄養がバランス良く含まれています。
毎日少しずつ飲むだけで変化が感じられるので、おならが臭いと悩んでいる人は試してみてはいかがでしょうか。
以上、「甘酒でおならの臭いを根本から解決?」でした。