甘酒は男性の薄毛にも効果がある?
甘酒は、健康や美容に良いいことがあると今や注目の健康ドリンクです。
しかし、メディアでも紹介されるのが、美容やダイエット効果が中心なことと、女性や子供が好む甘い味であることから、男性には縁遠く感じます。
ずらりと並ぶ甘酒を見ても、「自分には関係ない」とばかりに素通りしていませんか?
甘酒の豊富なえいようは、男性にとってもいいことずくめ。
甘酒の効果の1つに、髪の健康を保つと言われているのをご存知でしょうか?
薬でもないただの食品にそんな効果があるのか、真偽のほどが気になります。
そこで、甘酒と男性の薄毛との関係についてまとめてみました。
甘酒で健康な地肌を目指せる?
甘酒には、必須アミノ酸9種類が全て含まれています。
必須アミノ酸とは、私たちの血肉の基となる栄養で、 豆類 肉 魚 などたんぱく質に多く含まれていますが、特に、体内で合成することができません。
必ず食品を食べることで補うことが求められるので、必須アミノ酸と呼ばれています。
因みに、必須アミノ酸9種類は
- メチオニン
- フェニルアラニン
- リジン
- ヒスチジン
- トリプトファン
- イソロイシン
- ロイシン
- バリン
- スレニオン
と呼ばれています。
学校の授業で暗記させられた人も多いのではないでしょうか?
もともとアミノ酸は、細胞の材料となる栄養なので、健康な地肌と髪を維持するために欠かせません。
それぞれの細胞に必要な栄養や酸素を届ける血管もアミノ酸から作られるので、二重の意味で薄毛に有効な栄養と言えます。
そして、他に髪の健康に関係がある栄養と言えばビタミンB類。
甘酒はもともと消化吸収の良い食品ですが、中でもビタミンB群に限っては吸収率が90%。
効率よくビタミン補給ができます。
ビタミンB群は特に甘酒に多く含まれていますが、新陳代謝を円滑にするのに重要な役割を果たす栄養素です。
新陳代謝とは、体内の消火活動から、細胞の修復や取替え、エネルギーの消費まで、生命活動のあらゆる場面で行われている反応です。
毛髪を作るのも、地肌細胞を維持するのもこの新陳代謝にあたります。
新陳代謝が円滑に行われなければ、細胞の生成や修復が滞り、毛髪のみならず地肌まで弱ってきます。
たんぱく質が十分だったとしてもビタミンBが不足していれば、新陳代謝が滞りますから、ダメージが蓄積して細胞の修復や新たに合成を必要としている部分にたんぱく質が届きません。
結果、新陳代謝が行われないことで、健康な髪が維持できずに薄毛を悪化させてしまいます。
ビタミンBと一緒に摂ることで、たんぱく質本来の機能が果たせるようになる、ということです。
弱った髪や地肌の細胞を取り除き、健康な頭皮環境を整える効果が狙えます。
甘酒のエルゴチオネインとは
アミノ酸もビタミンBも髪の健康を守るために重要な栄養です。
しかしそれだけなら、例えば、肉と野菜を組み合わせて食べたほうがより健康的。
わざわざ慣れない甘酒じゃなくてもいい気がします。
しかし、甘酒には更に髪に大事なエルゴチオネインが含まれているのです。
エルゴチオネインとは、菌類とごく一部の細菌が生成する成分で
- 抗酸化作用
- DNAのダメージ予防
- 過酸化脂質の合成を防ぐ
と、体に良いことずくめ。
特に、ビタミンEの7,000倍の抗酸化作用があるとも言われています。
強力な抗酸化作用と、生成の難しさから、エルゴチオネインは非常に高価で取引されており、市販では1mgあたり1,000円、1gにもなると1,000,000円にもなる高級品。
女性化粧品でも非常に高価なアンチエイジング化粧品にしか含まれていません。
活性酸素が薄毛の原因
活性酸素は、適量であれば免疫作用を高めて良い方向に作用します。しかし、
- ストレス
- 加齢
- 紫外線
- 喫煙
- 不規則な食生活
- 過度な飲酒
などなどが原因で、活性酸素は体内でどんどん増加します。
過剰な活性酸素は、体のいたるところの老化の原因になりますから、薄毛も引き起こします。
ここで紹介している不摂生はなにも特別なことではなく、日常的についやってしまいがちなこと。
営業職であれば紫外線の強い日に長時間外へ出ることもあるでしょうし、付き合いでつい飲みすぎる、忙しくてファストフードが重なる、などなど、男性あるあるです。
タバコを止めたら薄毛が改善した、という話を聞いたことがありませんか?
これは、禁煙で体内の活性酸素が現象したため、地肌の環境が整ったことが要因の1つと考えられます。
薄毛の改善には、体内での活性酸素の生成を防ぐことと、すでに生成された活性酸素を取り除くことが大切なのです。
体内での活性酸素の生成を防ぐには、出来る限り健康的な生活を心がけるしかありません。
それでもできてしまった活性酸素は、抗酸化作用がある食品や化粧品をつかって適度に除去する必要があります。
甘酒の材料になる麹菌も、発酵でエルゴチオネインを合成するため、抗酸化作用が期待できます。
生活習慣の見直しと合わせて甘酒を飲むことで、健康な髪が生えやすい地肌環境を整えることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
甘酒の豊富な栄養は、男性の薄毛対策にも有効です。
お正月やひな祭りのようなお祝いのときにしか飲まないイメージでしたが、できるだけ積極的に飲むようにしたいですね。
ただし、髪の毛は長いスパンで少しずつ状況が変化していく部分。
今日甘酒を飲んだからと言って、明日ふさふさになるというものでもありません。
日々の積み重ねの中で、髪の健康は作られますから、無理のない範囲で甘酒と生活習慣の両方を見直していきましょう。
以上、「甘酒は男性の薄毛にも効果がある?」でした。
>>甘酒を飲むタイミングや量はどうする?朝と夜で変わる効果の違い