酒粕は抜け毛や頭皮環境改善にも効果アリ?

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髪を乾かしたとき、シャンプーしたときにごっそり抜けた髪を見るとイヤになりますよね。

髪に関しては男性の悩みが多いイメージですが、最近は女性にも増えてきました。

 

細くコシのない髪を見て「年だからしかたない」と諦めていませんか?

美しい髪は女性らしさの象徴でもありますから、出来る限りのことはしたいもの。

冬に体をポカポカさせる粕汁でお馴染みの酒粕に、美髪効果があると話題になっています。

 

もしこれが本当なら、身近な食品で抜け毛対策できるということで、こんなに嬉しいニュースはありません。

真偽のほどはどうなのでしょうか?

酒粕の抜け毛対策についてまとめてみました。

 

酒粕に含まれるアデノシンの効果とは?

酒粕が美容効果の高い食品というのは有名な話ですよね。

日常的に麹を扱う杜氏の手が白くて美しいエピソードに着目し、大手から販売された化粧品は大ヒットしています。

 

大手メーカーの化粧品の影響もあり、酒粕の美容効果は肌にばかり目がいきがちですが、実は美しい髪を作り出すのにも効果的なのをご存知ですか?

 

そのヒミツが、酒粕に含まれるアデノシンと呼ばれる成分です。

アデノシンは、市販の育毛剤にも含まれており、その効果が科学的に証明されているもの。

 

毛のサイクルが整い、毛根が休眠期に入るまでに十分な期間が与えられるようになります。

この期間に毛が長く太く育つようになるので、抜け毛予防に役立ちます。

ここでは髪に良い影響を与えるアデノシンの3つの効果を紹介します。

血行促進効果

 

アデノシンは血管を広げて血液の流れを改善させます。

血液は、酸素だけでなく、細胞が排出する老廃物から、逆に細胞の活動に必要な栄養素までさまざまなものが流れています。

もちろん、頭皮に必要な栄養や邪魔な老廃物も同様です。

 

ところが、何かの原因で血行が滞れば、頭皮への物流も影響を受け環境の悪化に繋がります。

アデノシンで血行促進されれば分子の流れが本来の形に戻るので、頭皮の環境が改善され、トラブルが解消されます。発毛効果も期待できます。

毛根のサイクルを整える

毛根は、成長期、退行期、休止期の3つの時期で成長していきます。

髪が長く成長するのは、その名の通り成長期。

太くコシのある強い髪を作るのもこの時期です。逆に言えば、頭皮の環境を整えて、このときに髪が必要な栄養を届けることができなければ、健康な髪を維持できません。

 

抜け毛が多い人は、成長期の時期が短くなっているため、髪が太く長くなる前に退行期に入り、抜けやすくなります。

十分に成長できないことから、髪1本1本が弱く細くしか育たず、髪全体のボリュームダウンに繋がるのです。

 

アデノシンで成長期が長く続けば、この悪循環が改善できます。

長く強くなるまで成長できる期間が確保できることから、抜け毛改善だけでなく、髪のボリュームアップが狙えます。

発毛促進因子を刺激

髪は休止期を終えて、成長期に入るサイクルを繰り返します。

 

が、休止期に入った後、成長期に入る時に活発になるのがFGF-7と呼ばれる発毛促進因子です。

これが働かなければ、毛根が休止期のままになり髪が生えてきません。

 

アデノシンで発毛促進因子が刺激されれば発毛が促されて強い髪を作る一助となります。

甘酒とどっちがいいの?

甘酒も酒粕と同じように抜け毛対策に有効な食品として注目されているのをご存知ですか?

甘酒は、酒粕の食べ方の中でも、1、2を争うほど手軽な食べ方と言っも過言ではありません。

髪のためにどっちを選ぶべきか、迷っている人もいると思います。

 

酒粕は、日本酒を製造する過程で作られる発酵食品。

そのままではアルコール8%にも上ることもあって、酒粕の食べ方はかなり限られています。

 

一方、甘酒は、最近のブームでペットボトル飲料にもなっています。

毎日続けることを考えると手軽さは魅力。

抜け毛対策には甘酒を選んだほうが良いのでしょうか?

 

実は、美髪効果で甘酒が注目されているのは、米麹の方です。

酒粕の中にも麹が含まれていますから、米麹の甘酒と共通の栄養は含まれていますから、どっちでも良いような気もします。

しかし、米麹の甘酒と違って発酵されているわけではありませんから、麹酸などの栄養面では劣ります。

 

酒粕の甘酒では、酒粕を手軽に摂りいれられるメリットがメイン。

味を調えるための砂糖のカロリーも気になりますから、髪のためにわざわざ酒粕の甘酒を選ぶ必要はないでしょう。

>>酒粕はどれくらい日持ちする?保存方法とは

酒粕トリートメントで栄養補給

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市販のヘアケア商品は様々な薬品や化学物質が使われています。

物によってはアレルギー反応を引き起こし、返って頭皮トラブルになるかもしれません。

 

酒粕はもともとお酒の材料になっているだけあって、無添加の成分。

食べても大丈夫な酒粕由来の成分ともなれば、その安心感は比べ物になりません。

 

アルコールも含まれていますし、食品アレルギーもありますから、万人に受け入れられると言えないものの、髪にムリヤリ滑らかさを出す化学薬品のトリートメントとは根本的に違います。

酒粕トリートメントの作り方

材料
酒粕    50g
精製水   100cc
  1. 酒粕が水を吸って柔らかくなるように、少し精製水に漬けてふやかします
  2. 酒粕が柔らかくなったら、固形分がなくなるまでよく混ぜたらできあがり

 

トリートメントと言われて難しいと思っていませんでしたか?

要するに、ただ混ぜるだけ!材料さえ揃えば、誰だってできます。

ちなみに精製水は手作り化粧品などにも利用される水で、ドラッグストアで簡単に購入できます。

酒粕トリートメントの使い方

見た限り、作り方は水と酒粕を混ぜるだけ非常にシンプル。

酒粕をふやかす時間を考えても30分はかからなさそうです。

 

では使い方が難しいのでしょうか?

次は気になるトリートメントの使い方を紹介します。

 

  1. シャンプーで髪の汚れを取り除きます
  2. 毛先や髪を中心にトリートメントを塗ります
  3. 馴染ませるように10分から15分置いてから洗い残しがないようによくすすぎます
  4. ドライヤーで乾かしてできあがりです

酒粕トリートメントの注意

酒粕トリートメントは、食品由来の自然な栄養で、髪の健康を取り戻す効果が期待できます。

しかし、食品だって全てが全て安全なわけではありません。

人によって、相性が悪くアレルギーなどのトラブルを引き起こしてしまうこともあります。

 

酒粕はもともと日本酒を製造する工程で破棄される部分を固めたものです。

お酒ではないものの高いものでは、8%ものアルコールを含んでいます。

ですから、アルコールアレルギーなどで、お酒に極端に弱い人は取り扱いに注意してください。

 

特にアレルギーなどがなくても、使ってみて何か異常が出たら速やかに使用を中止して洗い流してください。

パッチテストをして問題ないか確認してから使うようにすると安心です。

まとめ

いかがでしたか?

日本酒の出がらしのイメージが強い酒粕ですが、実は栄養素の宝庫。

食べて美味しいだけでなく、美肌、美髪にも効果的です。

 

ヘアトリートメントにすれば、自然由来の成分で、健康的な髪を取り戻すのに役立ちます。

 

市販にも育毛剤はいくらでも販売されていますが、効果と価格が比例しがち。

効果や成分にこだわると、経済的な負担も大きくなってきます。

 

その点、酒粕はスーパーや酒屋さんで、お手ごろ価格で購入できます。

精製水の価格を入れても1回分300円するかしないかくらいで、低コスト。

安く、体に優しい成分で髪の悩みを改善したい人は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

以上、「酒粕は抜け毛や頭皮環境改善にも効果アリ?」でした。

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