甘酒に含まれる葉酸とは?どれくらいの量があるの?
ここでは、甘酒に多く含まれる葉酸について、紹介しています。
今話題の飲み物甘酒は、発酵食品ならではのさまざまな栄養が含まれています。
毎日何種類もの食品を取り入れ、バランス良く栄養を摂取することが望ましいとされているため、甘酒は食生活が乱れがちな現代人の強い味方。
とは言え、甘酒に含まれている栄養1つ1つをピックアップすると、聞き慣れなかったり、どんな働きを持っているのかよく分からなかったりすることもあります。
葉酸もその1つ。
妊娠中に意識して摂取するよう推奨されている、とはよく耳にしますが、普段不要な栄養と言うわけでもありません。
では具体的に葉酸とはどんな栄養なのでしょうか?調べてみました。
葉酸はどんな栄養?
葉酸とは、ビタミンB9とも呼ばれ、ビタミンB群の1つに数えられる栄養です。
一番最初にほうれん草から発見されたため、葉酸とも呼ばれています。
水にも熱にも弱いため、摂取するときにはスープにするなどの工夫が必要です。
胎児の成長をサポート
葉酸の有名な効果が、お腹の中で成長する赤ちゃんの脳や神経の発達に欠かせない、と言うもの。
そのため、厚生労働省では、妊娠中や妊活中の女性は「付加的に400μg/日の葉酸の摂取が望まれる」と発表しており、特に積極的に取り入れることを推奨しています。
赤血球の形成
葉酸は赤血球の形成に関わっている栄養ですが、その働きをサポートするのがビタミンB12。
貧血予防のために葉酸を取る場合は、合わせてビタミンB12も取り入れた方が効率的です。
例えば、甘酒は葉酸だけでなく、ビタミンB群全体が豊富に含まれています。
他の食品から葉酸だけをピックアップして摂取するよりも、甘酒から取り入れた方が、相乗効果で、赤血球を形成する働きを活発にすることができます。
動脈硬化予防
動脈硬化は、ホモシステインと言う、特定のアミノ酸の濃度が高まることで引き起こされると言われています。
葉酸は、血中のホモシステインを減らす働きがあるとされています。
葉酸の取り入れ方
葉酸は、意外とさまざまな食品に広く含まれています。
ほうれん草から発見されたこと、名前に葉がつくことから、野菜にしか含まれていないと思いがちですが、実はそんなことありません。
具体的には、
- 卵黄
- 納豆
- ほうれん草
- ブロッコリー
- きゅうり
- アボカド
- イチゴ
- バナナ
- うに
- あゆ
- 数の子
- レバー
などなど、量の多い少ないの差はありますが、野菜に限らず魚や果物にも葉酸は含まれています。
甘酒からも葉酸は取り入れられる?
甘酒に含まれている葉酸は、100gあたり8μg。
適量200mlを飲むようにすれば、甘酒で16μg摂取できるということです。
妊娠中の女性の葉酸の摂取量は、400μgと比較すると、甘酒でで取り入れられるのは極端に少なく感じます。
しかし、葉酸は水に溶け、熱にも弱いため、扱いが難しい栄養です。
さらに、食材から摂取できる葉酸は、特別に天然葉酸と呼ばれますが、この天然葉酸はどんな食品から取り入れるかによって、吸収率は15~85%と大きな差もあります。
食品に表示されている葉酸の計算値は大抵が100gが基準になっていますが、一度にたくさん食べられるものばかりではありません。
その食品が体に入った後、大量に葉酸を吸収できるとも限りません。
1つの食品から大量に葉酸を摂ろうとするのではなく、バランス良い食事で、少しずつ取り入れるのがポイントです。
そういう意味では、一見効率が悪いと感じる甘酒からの葉酸補給も印象が変わってきます。
まず、甘酒は飲み物なので、水分へ溶けた葉酸をまるごと摂取できますし、ビタミンB12も一緒に補給できますから、赤血球の形成を促せます。
女性は月経で毎月大量の赤血球が失われますから、男性よりも貧血になりやすいです。
葉酸だけでなく、赤血球補給と言う、女性に嬉しい2つの効果が得られるので、健康を維持するためにも甘酒からの葉酸補給は有効です。
まとめ
いかがでしたか?
葉酸は甘酒に限らず、さまざまな食品から取り入れることができる栄養です。
「これにしか入っていない」と言うもものではないので、普通の家庭料理を食べていれば、あまり意識しなくても必要な量を確保できます。
しかし、ジャンクフード中心の不規則な食生活をしていると、どうしても不足してきます。
何かと忙しいですから、毎日3食必ず自炊するのは難しいですが、甘酒は冷蔵庫に常備しておけば、後はコップに注いで飲むだけなので、甘酒も手早い栄養補給には役立ちます。
できるだけ作り置きおかずなどと一緒に活用しながら、上手に葉酸補給したいものですね。
以上、「甘酒に含まれる葉酸とは?どれくらいの量があるの?」でした。