甘酒の酒粕を使った砂糖なしでの作り方

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最近は、スーパーで時々酒粕を見かけるようになりました。

甘酒ブームで、材料になる酒粕にも注目が集まっているのですね。

そのままでも栄養価が高い食品ですが、酒粕を使った料理と言うとなかなか思いつきません。

 

甘酒は酒粕の使い方で有名ですが、合わせて砂糖も使う必要があり、カロリーが気になります。

なんとか甘酒を酒粕から砂糖なしで作ることはできないのでしょうか。

 

酒粕の効果

酒粕とは日本酒を作る過程で、もろみを絞って出る固形物のこと。

酒粕そのものにもすごいパワーが秘められているんですよ。

 

酒粕の栄養は、

  • ビタミンB群
  • 葉酸
  • タンパク質
  • ペプチド
  • 食物繊維
  • 炭水化物
  • β-グルカン
  • アミノ酸
  • ミネラル

などなど、多種多様。

 

甘酒の原料であることから、共通の栄養も多々見られますね。

 

中でも、酒粕に含まれるタンパク質の一種であるレジスタントプロテインは、食物繊維のように体の余分な脂肪やコレステロールを排泄してくれる効果があります。

お米にも含まれている栄養ですが、お酒を作るために発酵させることで、濃度がぎゅっと濃縮されているのが、酒粕ならではのメリット。

 

レジスタントプロテインには消化されにくい性質があるので、分解されないまま腸まで届き、コレステロールや脂肪に吸着して便で排出されます。

便にも適度な脂肪が加わることで滑りが好くなり、スムーズなお通じにも繋がります。

便秘解消にはぴったりの栄養と言うわけです。

砂糖なしの甘酒の作り方

 

酒粕を使った甘酒は砂糖を加えることでぐっと飲みやすくなります。

 

しかし、砂糖と言えばカロリーの塊ですから、毎日飲むことを考えると抵抗があります。

 

特に、流行りの甘酒ダイエットにチャレンジしようと考える人にとっては、余分なカロリー摂取となり本末転倒です。

かと言って、甘くない酒粕の甘酒はかなり飲みにくいです。

 

味を取るか、カロリーを取るか、悩みどころですね。

 

甘さをしっかり付けながら、カロリーを抑えるなら酒粕と、米麹の希釈甘酒を組み合わせましょう。

米麹には、お米のデンプンをブドウ糖に分解する作用があるため、砂糖を加えなくても甘い甘酒が出来上がります。

 

しかも!カロリーは砂糖を使っていないため低カロリー。

100mlたった81kcalに抑えられます。

 

同じ重量で比較すると、

  • 砂糖        384kcal
  • 黒糖        354kcal
  • ハチミツ      294kcal
  • メープルシロップ  257kcal

となり、甘酒の低カロリーさが一際目立ちます。

 

小さじ山盛り1杯ほどでも、十分甘さを感じられるようですから、カロリーカットに有効です。

砂糖なしの酒粕甘酒のレシピ

1日分

水      250ml

酒粕     37g

希釈の麹甘酒 62g

①酒粕と水を混ぜる

柔らかい練りタイプの酒粕ならすぐに水と混ざりますが、板状の固いものではすぐには溶けません。

ムリヤリ混ぜても細かい粒が残り、ザラザラと舌触りの悪い甘酒に仕上がります。

30分ほど水に浸して柔らかくしてから、泡立て器で馴染ませます。

②①の水と米麹甘酒を加えて火にかける

レシピではだいたい大さじ山盛り1杯くらいの量ですが、製品によって、仕上がったときの甘みが変わります。

好みによって量を調整したり、砂糖やハチミツなどの甘味料に変えてもいいでしょう。

ひと煮立ちさせたら出来上がりです。

甘酒の保存方法

自宅で作った甘酒でも、ひと煮立ちさせて清潔な容器に入れて冷蔵庫へ保管すれば、5日ほどはもちます。

 

しかし、甘酒の栄養面から考えればひと煮立ちはNG。

甘酒に含まれる栄養には、熱に弱いものも多く、熱処理すると必要な効果や栄養が得られない場合があるからです。

 

栄養を無駄にしないためには、加熱し過ぎないことが重要で、酒粕の甘酒の場合は40℃くらいまでが加熱の目安とされています。

②の加熱もひと煮立ちとまで行かず、中火で2分間くらいがベストです。

 

アルコールも飛ばない人肌くらいですね。

この場合は、栄養価は高いですが雑菌の繁殖の危険があるので、保管は効きません。

毎日その日に飲む分だけを作って出来立てを飲むようにしましょう。

 

発酵を待つ必要がなく、短時間ですぐできる酒粕の甘酒ならではの贅沢な楽しみ方です。

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/3662873

酒粕を摂るには甘酒がぴったり?

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酒粕は、発酵食品ならではの凄いパワーを持っていますから、健康のために是非食べるようにしたいですよね。

 

しかし、酒粕そのものを食べるのはなかなかキツいもの。

栄養を壊さないように生で、と思っても、8%ほどと、ちょっと強めのビールくらいのアルコール度数ですから、手軽には食べられません。

 

西京焼きなど、酒粕を使った料理は多々ありますが、加熱が必須で熱に弱い栄養は失われてしまいます。

甘酒は、酒粕の栄養を丸ごと摂取するために、ぴったりの調理法なのです。

 

とは言え、酒粕で甘酒を作るには砂糖が欠かせません。

健康のために酒粕で甘酒を、と考えているのに砂糖を余分に摂っては本末転倒な気がしませんか?

米麹には、お米を分解してブドウ糖を作り出す働きがあります。

 

砂糖を使わないため低カロリーな上、お米ならではの優しい甘さが楽しめて一石二鳥。

麹と酒粕の両方を用意しないといけないのは、少し面倒ですが、両方組み合わせることでより濃厚な甘酒に仕上がります。

>>米麹と酒粕の甘酒は混ぜても良いの?栄養はどうなる?

まとめ

いかがでしたか?

 

アルコールがあり、クセも強い酒粕はそのまま食べるのが苦手な人も多いでしょう。

甘酒にして、美味しく栄養を摂取できたら良いですよね。

 

酒粕での甘酒は、基本的に混ぜるだけで難しいことはありません。

その日の気分で、ショウガやシナモン、牛乳を加えてアレンジするのも楽しいです。

 

手作りは市販のように火入れをしなくても飲めるので、酒粕の栄養を余すところ無く食べられます。

酒粕の効果は毎日の積み重ねで実感できるようになりますから、まずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

以上、「甘酒の酒粕を使った砂糖なしでの作り方」でした。

>>酒粕甘酒は蜂蜜を使ってカロリーオフ

>>酒粕甘酒でダイエットできる?飲み方と効果は?