甘酒の温め方は電子レンジで簡単に!温度はどうする?

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甘酒は飲む点滴とも言われ、女性に嬉しい栄養がたっぷり。

今や、甘酒ブームで季節問わずスーパー、コンビニなどで手軽に購入できるようになりました。

 

しかし、よくよく調べてみると、甘酒に含まれている酵素や、麹は熱に弱く加熱をし過ぎると栄養が激減してしまうんだとか。

せっかく健康のために飲んでいても、温め方のせいで、せっかくの栄養が壊れてしまって、甘酒の効果が実感できないのはもったいないですよね。

 

かと言って、寒い季節や、冷え症の場合、冷蔵庫でキンキンに冷えた甘酒は飲みたくありません。

そこで、甘酒の栄養を壊さない温め方のうち、手軽な電子レンジのやり方をまとめてみました。

 

甘酒は加熱し過ぎると効果がなくなる?

甘酒は、どこでも手に入りますが、手作りのものも人気を集めています。

どちらも同じ甘酒ですが、市販品は衛生面から熱処理を施しており、それによって栄養に差が生じているようです。

 

一方、オーソドックスな手作りの方法では、60℃程度の温度を維持して発酵を促します。

 

  • つまり、60℃の温度が、甘酒に適した温度と言うわけです。
  • 60℃以上・・・酵素が破壊されることで栄養が
  • 激減する 60℃以下・・・発酵が止まるものの酵素が残る
  • 40℃以下・・・酒粕の甘酒に適した温度で、アルコールが残る

上を見れば、温度によって甘酒の状態が変化するのがわかります。

 

アルコールがあるかどうかは、好みによって変わると思いますが、60℃以上に温めては酵素がなくなることで、栄養が大きく減少します。

温まるからと言って、加熱し過ぎには注意しましょう。

市販の甘酒の注意点

 

もちろん、熱処理されているとは言え、市販の甘酒にも栄養は残っていますが、オリゴ糖などの熱に強いものに限られてきます。

オリゴ糖も、腸内環境を良くすることで、女性に嬉しい栄養ですが甘酒に求めるものとは違いますよね。

 

甘酒本来の栄養をしっかり摂取するのは、手作りで60℃程度までに留めるのがベスト。

ほんのり温まるくらいの温度をキープしさせて、アツアツにするのは止めましょう。

電子レンジでの温め方

最近、甘酒は様々なタイプのものが販売されていますから、電子レンジで温める場合も、温度を気にするだけでは不十分。

容器に合わせて温め方を変えましょう。

ビンの場合

ビンは電子レンジにかけられますから、よく振ってから蓋を開けて温めるのが最もお手軽です。

温める時間はビンの形状や、電子レンジの癖にもよりますが、1分以内で十分です。

電子レンジは、もともと食品に含まれている水分を直接温める性質があります。

 

ですから、外の容器はそれほど暖かくなくても、中身はアツアツということが良くあります。

 

特に、甘酒の瓶は耐熱性がないものも多いので、突沸の可能性も心配です。

 

突沸とは、沸騰する温度に達しているものの、刺激が足りずに沸騰しない状態 。

 

この場合、単純に刺激が足りないだけなので、電子レンジから取り出すと言う刺激だけで沸騰が始まってしまいます。

爆発のように沸騰が始まるので、アツアツの甘酒が飛び散り大変危険です。

 

突沸の予防には、

  • 様子を見ながら何回かに分けて温める
  • 途中でかき混ぜる
  • 記載されている時間の半分に温めを留める

など、とにかく温め過ぎを防ぐこと。

 

こまめに様子を見たり、電子レンジを弱めにかけるよう心掛けることで、甘酒の栄養が壊れるのを防ぐことにもなるので、面倒でも慌てずにゆっくり温めるようにしてください。

缶の場合

缶は金属製なので、そのまま電子レンジにかけることはできません。

耐熱性のコップに移し替えるか、缶のまま湯煎にかけることになります。

 

電子レンジにかける場合は、ラップをせずに、小さな缶190mlで1分弱が目安です。

湯煎にかける場合は、沸騰したお湯の火を止めてから10分缶を浸すと適温になります。

>>甘酒の鍋を使った温め方!電子レンジとの違いは?

紙パックの場合

紙パックも、缶と同様に金属は温められませんから、内側にアルミが貼ってあるものは電子レンジにかけられません。

事前に紙パックの中を確認して、電子レンジにかけられるかどうか確かめましょう。

 

紙パックの注意の欄にも掲載がありますから、購入のタイミングで温め可能かどうかを見て選んでも良いと思います。

温め可能な場合も、掲載の時間を守って電子レンジにかけてください。

電子レンジが使えない場合は、缶と同じように別のコップに入れて温めましょう。

余った甘酒を保存しよう

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甘酒はお茶のようにゴクゴク飲めるものではありませんから、場合によっては残ってしまうこともあります。

そうすると、次に気になるのが保存方法ですよね。

 

甘酒は発酵食品なので、保存するにも温度に気を配らなければなりません。

常温では発酵が活発になってしまいますから、基本は冷蔵か冷凍で保管します。

冷蔵する場合

冷蔵庫の中でも、緩やかながら発酵は進みますから、味が変化していく場合があります。

賞味期限に関わらず、開けたら一週間以内に飲みきるようにしてください。

もし、苦味や酸味が出てきたら飲まずに処分します。

冷凍する場合

冷凍庫なら発酵が進まないので、1ヶ月ほどは保ちます。

手作りや、大容量タイプをまとめて入手した場合に向いた保管方法です。

 

ただ、冷凍と解凍を繰り返すと風味が落ちたり、雑菌が混ざるリスクが高まるので、1回で飲みきれる量に小分けして冷凍します。

冷凍の仕方は、 開封前によく振って、沈殿物をかき混ぜる 底に溜まった酒粕などの沈殿物が、均一になったところで1回分に分けて冷凍します。

>>酒粕を保存して甘酒を上手に日持ちさせよう 

>>甘酒が茶色に変色したけど大丈夫?

2回目に温める注意点は?

2回目に温めるときも、最初と同様に温度が高くなり過ぎないように気を付けます。

 

冷凍、冷蔵で保管した場合では、最初と同じ時間電子レンジにかけても、仕上がりの温度が変わってきますから、つい長い時間温めてしまいがち。

麹の甘酒は60℃ 酒粕の甘酒は40℃ 上の温度が適温ですから、これ以上熱くならないように様子を見ながら少しずつ温めてください。

 

厳密に40℃や60℃にするのは難しいですから、ほんのり温かいくらいを目安にすると、温め過ぎを防げます。

まとめ

いかがでしたか?甘酒は温めて楽しむことが当たり前になっていますが、麹菌の活動を考えるなら冷やして飲む方がより効果的。

 

しかし、生姜を加えた温かい甘酒は、体の内側からポカポカにしますし、風邪の予防にもなります。

寒い季節は、是非温かくして楽しみたいですね。

甘酒の栄養も気になりますが、あまり神経質にならず、季節に合わせて美味しく飲み方を変えるのも、長く楽しむポイントだと思います。

 

以上、「甘酒の温め方は電子レンジで簡単に!温度はどうする?」でした。

>>甘酒を火入れしないと栄養や酵素はどうなる?